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栃木県塩谷南那須農業振興事務所

塩谷南那須農振、農地整備計画具体化へ、塩谷町は地形図作成、寺小路地区で基礎調査

2019/12/17 日本工業経済新聞(栃木版)

 県塩谷南那須農業振興事務所は、塩谷町の寺小路地区(船生)で農地整備事業の計画具体化に向けた調査に着手した。寺小路地区については町が8月に農地整備事業の調査実施を県に依頼。これを受け計画調査費250万円が配分された。地区の面積は31・7ha(道路等含む)。調査期間は2022年度までを想定しており、23年度からの事業着手が見込まれる。町は12月補正予算に地形図作成業務委託料200万円を計上、今後業務を委託する予定。

 寺小路地区は井戸神公民館付近の船生用水北側の農地。南側は圃場整備が完了しているものの、調査対象となる農地は山沿いで不整形な農地が残る形となっている。用水はため池の寺小路溜や船生用水から揚水した水を利用。地区内の水路は土水路が混在し、コンクリート水路も劣化しているという。

 事務所では11月に県土地改良事業団体連合会(宇都宮市)に基礎調査業務を200万円(税抜き)で委託。今年度は外業で土壌や地耐力の調査を中心に実施する。

 20年度も外業で用排水路の路線・系統調査、補償物件や機場などの現況調査の実施を予定。21年度には用水路や排水路の検討、面積の算定など計画設計を進め、22年度に農地整備の事業計画を策定。国に採択申請し、23年度からの事業着手を想定している。受益面積は今後確定する。

 町では補正予算に計上した業務委託料で今後、寺小路地区とその周辺部の約100mの範囲を含めた地形図作成業務を委託する考え。

 町は寺小路地区のほか、町役場の北約3㎞に位置する寺島地区でも農地整備事業の導入が必要とみており、検討を進めていく方針。寺島地区は主要地方道藤原宇都宮線と1級河川荒川に囲まれた地区で不整形な農地。北側は中山間地域総合整備事業の荒川清流地区で圃場が整備済みとなっており、来年度以降の調査費措置が期待される。

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