長岡市は摂田屋地区の観光施設、機那サフラン酒本舗を活用した情報発信交流拠点について、2020年7月のプレオープンを目指している。現在工事中の駐車場やトイレなど必要設備が整い次第プレオープン、今後選定する民間事業者が運営しながら段階的な整備を行う。20~24年の5年間を第1期整備、25~29年の期間を第2期整備と分け、段階的な整備を行う。全体の概算事業費は10億5000万円、うち用地取得に2億5000万円、建物改修費に6億5000万円、外構整備に1億5000万円を充てる。
1期(20~24年)では主屋・離れ座敷の実施設計に加え、離れ座敷、主屋、衣装蔵、庭園を順次改修する。建屋改修は民間活力を積極的に取り入れ、市財政の負担軽減を図る方針。
2期整備は、25年度の着手前に民間事業者と建物の活用方策を協議した上で調整蔵、一号蔵、道具蔵、貯蔵蔵、七連蔵、庭園を修繕する。PFI方式ではなく、1期整備期間中に公募し決定する予定の管理・運営事業者と建物の修繕方法や施工案を検討する。
現在は20年度単年の管理・運営事業者を公募中で、2月上旬ごろに委託先を特定する。3月議会を経て、4月に契約し21年3月31日までの履行期間。
全体整備計画はナスカ(東京都)が担当。
概算事業費の10億5000万円は、11棟ある蔵を全て残した場合で、今後どのように残していくか市と事業者で検討していく。
市観光・交流部観光企画課の馬場信行課長補佐は「歴史ある建造物として考察を重ね、着実に改修していく」と展望を話す。
【整備計画の平面図】