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駅前に住民が集う複合施設を 山梨市の小野市議

2019/12/24 山梨建設新聞

 山梨市の小野鈴枝市議は山梨市駅前の日本カーボン跡地の活用策として、市民の交流の場となる複合施設の建設を提案した。12月市議会の一般質問で小野議員は、韮崎駅前にある市民交流センター「NICORI(ニコリ)」が予想を上回る来場者があり盛況なことから、同様の機能を持つ施設を検討するよう求めた。

 小野議員は「ニコリは2009年3月末に閉鎖したショッピングセンター・ルネスの土地建物を市が買収して改修、開館した。施設内には市民図書館や公民館、テナントのほか子育て支援施設も整備されており、駅前という好立地や駐車場を4時間まで無料としていることから、予想年間利用者数35万人を超える40万人の利用がある。14年3月には入場者が100万人を突破した。小中学生の居場所もある。駅の隣にあるので市外からの利用も多い」と述べ、本市の駅前活用策の参考にしたらどうかと意見した。

 高木晴雄市長は「ニコリに関しては私も以前から存じ上げている。日本カーボン跡地は2万6900㎡あるが、同社の所有地以外に私有地などが混在している。市の所有地ではないものについて、ここで考えるということは、地権者の感情を逆なですることにもなりかねない。今のところは、いろいろな情報を集めながら前向きに検討していきたい」と答えるにとどめた。

 市によると、日本カーボン施設については、ことし3月の操業停止後、4月から約1年掛けて建物を取り壊し、必要に応じて土壌の改良も行う予定。市は跡地が都市機能誘導区域に当たることから、国からの補助や低利で融資が受けられることをアピールするとともに、必要に応じて用途地域の変更も検討する。


【写真=山梨市駅南側では日本カーボン施設の解体が進む】

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