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栃木県下野市

下野市、石橋複合施設の実施方針公表、3月下旬に募集要項

2020/01/07 日本工業経済新聞(栃木版)

 下野市は6日、石橋複合施設整備事業の実施方針を公表した。石橋総合病院跡地に公民館と児童館の機能を持った複合施設を整備。併せて余剰地活用事業を実施する。PFIに準じた手法で事業スキームは設計や建設を包括的に民間に委ねる「DB方式+余剰地活用型」を採用。事業者選定は公募型プロポーザルで募集要項を3月下旬に公表。7月に優先交渉権者を選定し、9月に特定事業契約を締結する予定。募集に先立つ直接対話を1月30、31日に市役所で開催する。

 事業対象地は石橋619ほか。敷地面積は約9000平方m。用途地域は第1種住居地域、建ぺい率60%、容積率200%、高さ制限15m(医療福祉施設、学校は除く)。

 複合施設は延べ床2200平方m以上。設計と建設を10月から2022年10月に行い、準備完了後の12月上旬に開館する予定。施設は竣工後に市が特定事業者から引き渡しを受ける。

 余剰地活用事業は定期借地権方式。賃貸借期間は15年以上30年以下。市石橋駅周辺公共用地利活用基本計画を踏まえ、地域住民の利便性向上や地域の賑わい創出につながる民間施設の提案を求める。

 複合施設の必要諸室と面積は公民館機能が798平方m。内訳は会議室6室(150平方m、100平方m、50平方m×4室)、和室(80平方m)、パフォーマンススタジオ(100平方m)、音楽スタジオ40平方m、工芸室50平方m、調理室70平方m(料理台4台)など。

 児童館機能は270平方m。遊戯室180平方m、集会室50平方m、創作活動施設30平方m、相談室10平方m。

 共有機能は622平方m。学習室80平方m、事務室110平方m、エントランスホール280平方m、倉庫100平方m、グループ学習室40平方mのほか静養室、ロビー、授乳室、給湯室を適宜配置。共用部はトイレ、エレベーターなど。

 外構部分は複合施設利用者用の駐車場120台、駐輪場40台を確保。提案による必要な駐車場も整備する。広場は南側に児童館の遊戯室と隣接する形で設置し、庇や水栓を設ける。

 応募者は設計企業、建設企業、余剰地活用事業実施企業で構成するグループ。代表企業、構成企業、協力企業を提示する。

 主な資格要件は設計・監理業務企業は提案と同等規模以上の公共施設の設計実績、建設企業は建築一式の総合評定値1200点以上、余剰地活用事業実施企業は提案内容と同等または類似業務の実績など。

 1回目の直接対話の参加申し込み期限は22日午後5時まで。市教育委員会事務局生涯学習文化課で受け付ける。3月下旬に特定事業の選定や募集要項を公表した後、4月下旬に2回目の直接対話を実施。企画提案書は6月下旬に受け付ける予定。

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