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埼玉県さいたま市

さいたま市が20年度予算の市長査定を開始

2020/01/09 埼玉建設新聞

 さいたま市は8日、2020年度当初予算編成案の市長査定を開始した。公開査定となった5事業のうち、建設局からは主に油面川排水機場整備事業を審議。予算要求額が4億7818万円(うち3億7818万円が内示済み)に上った。加えて同事業に20~22年度の3カ年継続費11億5980万円を設定する内容となっている。予算確保できれば、20年度から上屋建築工事などに入る。供用開始は22年夏を予定している。

 油面川排水機場は大雨時の鴨川水位上昇に伴う油面川の水位上昇を防ぐために整備するもの。鴨川堤防に設置されたゲートを閉じ、ポンプにより強制的に油面川の水を鴨川へ排出。油面川の水位を下げることで、浸水被害を軽減することを目的としている。

 整備日程は20年度から3カ年で実施。上屋建築工事(20年度)をはじめ、ポンプ・機械・電気設備工事(20~22年度)、道路整備工事(20年度)、外構工事(21~22年度)を行う。当初は23年春の供用開始を見込んでいたが、工期見直しで、22年夏に前倒しとなった。

 また雨水浸水解析事業も挙がった。予算要求額は2000万円。桜区新開地区とその周辺において、油面川排水機場の整備などが完了した後の効果を、令和元年度台風第19号の実積降雨を用いて確認する。加えて浸水対策案を検討。その対策案の効果をシュミレーションを用いて検証する内容となっている。

 市長による公開査定は22事業のうち5事業。東京オリンピック関連事業なども審査した。また、20年度一般会計予算要求額(昨年末時点)における歳出は19年度比100億円増の5856億円。

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