かすみがうら市、石岡市八郷地区、土浦市新治地区で構成する新治地方広域事務組合は、2020年度末をもって解散することから、ごみ処理施設の「環境クリーンセンター」(上佐谷31-1)を解体撤去する計画。来年度に実施設計を策定し、21年度から着工する見通し。概算事業費は15億円。
霞台厚生施設組合が近隣の小美玉市に新処理場を整備することに伴い、21年4月から、かすみがうら市と石岡市八郷地区のごみはこの新施設で処理し、土浦市新治地区のごみについては同市清掃センターに搬入することになる。
環境クリーンセンターの用途がなくなるため、事務組合を21年3月末に解散し、施設一式を解体撤去する。
現時点でのスケジュールでは、20年度に実施設計をまとめ、21~22年度に解体工事を行う予定。実施設計の発注方式は未定。
基本設計は㈱日産技術コンサルタント茨城事務所(水戸市)が策定。18年5月の指名競争入札で、1850万円(税抜き)で落札した。
環境クリーンセンターは日立造船㈱(大阪府大阪市)が1992年に着工し、95年3月に竣工、4月に稼動開始。敷地面積は約2万4500㎡。
主な建物は工場棟(ごみ焼却施設・粗大ごみ処理施設)、管理棟(RC造3階建て、延べ1502㎡)、煙突(外筒・RC造、内筒・鋼板製、H45m×2)。
そのうち、ごみ焼却施設はRC造およびS造、地下1階・地上3階建て、延べ3517㎡。1日当たり60t処理可能な炉が2基ある。
一方の粗大ごみ処理施設はRC造およびS造、地下1階・地上3階建て、延べ1443㎡。
また南側には付属施設として、老人福祉センター「ふれあいの里」(76年築、RC造平屋、707㎡)が隣接しており、こちらも解体する。
なお、土浦市はことし3月31日に先行して組合を脱退することから、昨年12月の補正予算に解体事業負担金として2億8408万6000円を債務負担行為に設定している。
【①ごみ焼却施設②管理棟③老人福祉センター】