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茨城県常総市

20年度に基本・実施設計発注へ/道の駅整備

2020/01/30 日本工業経済新聞(茨城版)

 常総市が圏央道常総インターチェンジ(IC)北側に整備を計画している(仮称)道の駅常総で、管理運営計画がまとまった。施設の想定面積は約2000㎡を適正とし、20年間の維持管理費は小規模修繕で2000万円、大規模修繕で4億円を見込む。整備については2020年度に基本・実施設計を一括して発注したい考え。21年度の着工、22年度末の開業を目指す。

 管理運営計画は道の駅の整備を指定管理者制度の公設民営方式で行う上で、農業者や商工団体などとの連携を図るとともに、施設の管理運営体制を検証するために策定するもの。同計画の検証結果を踏まえ、指定管理者の公募を進める。㈱船井総合研究所(大阪府大阪市)がまとめた。

 施設面積は農産物直売・物産に540㎡、飲食施設に310㎡(ホール220㎡、厨房90㎡)、パン・喫茶店に120㎡、菓子店に70㎡、コンビニに130㎡、加工施設に100㎡、交流施設に100㎡、事務所に110㎡、休憩情報発信施設に100㎡、トイレに250㎡、バックヤードに170㎡を配分する。

 維持管理費は100万円以上の小規模修繕が年1回以上発生すると想定し、大規模修繕が10年目に1億円、20年目に3億円として試算した。

 管理運営の方向性は①指定管理者制度を活用した管理運営体制の構築②適切な商品供給体制の構築③地域を生かした市民協働の推進―を掲げる。

 道の駅は、市が推進する常総IC周辺を中心とした農業の産業化を目指す産業団地(アグリサイエンスバレー)構想においてIC北側の約2haに整備を計画。農業を生かした産業拠点の形成、交流人口の拡大、市の魅力発信、防災機能の向上などを図る。

 建設予定地を含むIC東側の都市エリア(A約31ha)は土地区画整理組合が造成などを進めており、業務代行者として戸田建設㈱(東京都中央区)が参画している。

 道の駅は施設を市が建設する予定で、そのほかの駐車場などは市と県が今後、具体的な範囲を協議していく。概算事業費は基本計画段階で約15億~18億円。

 造成工事を18~21年度にかけて行い、道の駅などの施設整備は21年度から取り掛かる見通し。22年度末に道の駅を含む全体の完了を目指す。

 なおIC周辺開発の全体面積は約45ha。このうち西側については農地エリア(A約14ha)として土地改良事業による開発を検討している。


 【写真=配置案、位置図】

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