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千葉県県土整備部

環境アセス準備書を縦覧/北千葉道路の市川市~船橋市/工期に11年間見込む

2020/02/03 日刊建設タイムズ

 県県土整備部は4日から、国道464号北千葉道路(市川市~船橋市)の環境影響評価準備書及び都市計画変更案の縦覧を開始する。縦覧期間は来月3日まで。縦覧に併せて、今月15日から来月1日の期間に松戸市など5か所で準備書説明会を開催する。事業は、未整備となっている市川市の外環道から鎌ケ谷市までの9㎞を含む、市川市から国道16号までの約15㎞区間が対象。連結部は(仮称)北千葉JCTなど6か所を予定。工期にはおおむね11年間を見込む。

 縦覧場所は県土整備部都市計画課と沿線8市(市川市、松戸市、鎌ケ谷市、白井市、船橋市、柏市、印西市、八千代市)の各担当課。県のホームページでも公開する。

 路線の道路構造は、地表式(盛土部、切土部、掘割部)、地下式(トンネル部)、嵩上式(橋梁・高架部)を採用。専用部は地表式、嵩上式、地下式、また一般部は地表式と嵩上式とする。

 市川市から鎌ケ谷市までの約9㎞区間については、一般部(4車線)と専用部(4車線)の併設構造とし、専用部については、計画ルートが多数の一般道や鉄道と交差することや路線の重要性等を踏まえて高架構造を基本とし、外環道から県道松戸原木線までの約1・6㎞及び北総線交差部(松戸市松飛台地区約1・7㎞)の区間は現地の状況や構造基準等を踏まえ、地下構造を基本に計画する。事業手法については、これまでの北千葉道路連絡調整会議や県道路協議会において、市川市から国道16号間の専用部に関して早期整備のため有料道路事業を活用することを確認。専用部と一般部の連結位置は、北千葉道路と接続する主要道路の交差点付近に設ける計画。

 主な連結部は▽(仮称)北千葉ジャンクション▽(仮称)松戸市川西インターチェンジ▽(仮称)松戸市川東インターチェンジ▽(仮称)鎌ケ谷西インターチェンジ▽(仮称)鎌ケ谷東インターチェンジ▽(仮称)白井インターチェンジ――の6か所を予定している。

 工期はおおむね11年間を想定。工事準備期間を1年間とし、2年目に土木部とトンネル部、6年目に橋梁・高架部に順次着工することを想定。また、工事施工ヤードは計画路線の区域内を極力利用する計画。

 同事業は▽成田空港等の拠点への広域高速移動の強化▽周辺道路の渋滞の緩和▽災害時の緊急輸送ネットワークの強化――を目的に、東京外環道と国道16号を結ぶ延長約15㎞の自動車専用道路の整備を計画。このうち鎌ケ谷市~印西市間はすでに整備済みだが、市川市~鎌ケ谷市間の約9㎞は未整備となっている。

 市川市~鎌ケ谷市間は、これまでの県道路連絡協議会や北道路連絡調整会議での検討において、すでに決定された一般部の区域を活用して専用部を導入し、専用部と一般部の併設構造とすることを確認。専用部の連結路は、併設する一般部に設置する構造を検討している。このため、市川市~船橋市間の専用部と市川市~鎌ケ谷市間の一般部を一体の対象事業として環境影響評価を進めている。

 環境影響評価準備書説明会の開催場所と日程は次の通り。

 ▽松戸市=2月15日、東部市民センター4階ホール▽船橋市=2月23日、小室公民館2階第3・4集会室▽市川市=2月24日、曽谷公民館レクリエーションホール▽白井市=2月29日、文化会館2階かおりホール▽鎌ケ谷市=3月1日、中央公民館集会室

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