記事

事業者
長野県

CCUS活用に0.25点/対象は予定価格8000万円以上

2020/02/05 長野建設新聞

 県は2020年4月から、建設工事の総合評価落札方式で「建設キャリアアップシステム(CCUS)の活用」を評価する。20年度は予定価格8000万円以上の全ての建設工事を対象とし、当該工事でCCUSを活用する場合に0.25点を加点する。

 この方針は1月31日の県契約審議会で示された。CCUSは技能者一人一人の就業履歴や保有資格を、技能者に配布するICカードを通じて業界統一のルールで蓄積し、技能者の適切な評価や処遇改善、現場管理の効率化につなげるシステム。運営は建設業振興基金が行っている。19年4月に本格運用を開始し、県内の登録技能者数は今年1月末現在で1821人、登録企業数は270社となっている。

 県は技能労働者への適正な賃金支払いにつながるCCUSの普及促進に向けて、昨年9月に総合評価落札方式で評価する方針を表明。今回、詳細な内容を示した。具体的には総合評価落札方式の「建設マネジメント」の加点項目に『当該工事において、建設キャリアップシステムを活用することを誓約する者』を追加し、0.25点を配点する。

 同システムは技能労働者全員の登録を目標としており、対象工事は順次拡大を検討する。また、登録企業に対して入札参加資格の新客観点数(加点は県内本店のみ)で加点評価も検討しており、これについては次回21・22年度の定期審査からの導入を目指していく。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら