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茨城県城里町

町営南・米沢団地の建て替え/新年度に1期工へ/20棟設計をパルで

2020/02/04 日本工業経済新聞(茨城版)

 城里町は、石塚地内の町営南・米沢団地建て替えに当たり、基本設計を㈱パル綜合設計(水戸市)に委託した。主要施設は、平屋建ての公営住宅や2階建ての子育て世帯向け住宅、集会場など計20棟、公園(3500㎡)、地域駐車場(1200㎡)。実施設計および第1期工事は予算が付けば来年度に行う。工事費は8000万円程度を見込む。

 現在の町営南団地3~7および米沢団地は築後40年以上経過し、老朽化が進んでおり、両者を南団地に建て替え、集約することとした。敷地面積は1万6919・54㎡。

 現住宅の解体、新住宅の建設、住民の移動を繰り返し、少しずつ建て替えていく。完了まで10年を見込んでいる。

 町営住宅は合計で2860㎡、20棟。主として現居住者を対象とした平屋建て長屋の公営住宅と、新規入居の子育て世帯を対象とした2階建ての2連戸建の地域優良賃貸住宅の2つを整備する。

 公営住宅は80㎡程度の平屋2戸長屋(1LDK)を2棟、120㎡程度の平屋3戸長屋(1LDK)を8棟、220㎡程度の平屋4戸長屋(2DK)を1棟。

 地域優良賃貸住宅は180㎡程度の2階建て2戸住宅(1LDK)を8棟。

 住宅の構造はW造で検討している。

 このほか、自治会や町内会などが利用する集会場(平屋、80㎡)や公園を整備する。

 公園は天然芝で、遊具やベンチなどを設置する想定。将来的に入居者が増加し住宅が不足した場合は、公園の敷地を使用して住宅を増築する可能性がある。

 地域駐車場は、集会場や公園の利用者などが使用できるように48台分を確保。

 基本計画は㈱三上建築事務所(水戸市)がまとめた。

 基本設計の指名競争入札は1月9日に執行し、パル綜合設計が890万円(税抜き)で落札した。

 建て替えと合わせて周辺町道の整備を計画しており、町道1538号線の拡幅を来年度に行う予定。設計は日拓測量設計㈱(水戸市)が担当した。


【図=配置計画図】

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