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促進期成同盟会を設立 大通川改修の早期事業化 阿賀野市など2市2団体

2020/02/15 新潟建設新聞

 阿賀野市をはじめとした関係市、関係土地改良区による「大通川河川改修事業促進期成同盟会」が設立され、12日に阿賀野市役所で設立総会が開催された。同盟会は、阿賀野市、新潟市、阿賀野土地改良区、新潟北土地改良区の2市2団体で構成。今後県に陳情・要望活動を展開し、同河川改修の早期事業化を目指す。

 設立にあたり田中清善阿賀野市長は「近年大きな水害が全国で発生しており、政府も防災・減災を政策の中心に据え、取り組みが強化されているなか、大通川改修も地域住民の強い要望となっている。これまで以上に計画を加速していけるよう、ご尽力をいただきたい」とあいさつした。

 中原八一新潟市長は「大通川河川改修事業は新潟県と協力しながら、早期に完成させなければならないと考えている。今後力を合わせ、完成に向け努力してまいりたい」と意気込みを語った。

 来賓では、地元阿賀野市出身の帆苅謙治新潟県議会議員が「いよいよスタートできると思うと感慨深い。防災・減災のため早期完成を目指して進めてもらいたい」と期待を寄せた。

 総会では、規約、役員人事などの各議案を可決したほか、役員を選出。会長に田中市長、副会長に中原市長が就任した。 

当日は田中会長が花角県知事の代理で出席した新発田地域振興局の大塚正局長に要望書を手渡し、早期事業化に向け支援と協力を要請した。

 阿賀野市と新潟市北区を流れる一級河川大通川は、河道の流下能力不足や低平地等の脆弱な地形条件により、沿川地域は絶えず洪水に見舞われ、その都度甚大な被害が生じている。これにより2003年には「阿賀野川水系新井郷川圏域河川整備計画」としてJR羽越本線から福島潟合流点までの6・1kmの改修計画が示され、現在下流域を中心に河道拡幅、護岸整備等が進められているところ。ただ中・上流域においては、河川護岸の未整備区間があるとともに既設護岸においても損傷・劣化が進んでいる。近年の豪雨災害などを踏まえ、さらなる整備促進が必要であるとし、関係機関と連携強化を図るため、このほど期成同盟会が設立される運びとなった。


【写真=田中会長(左から4人目)が大塚局長(左から4人目)に要望書を手交】

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