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茨城県笠間市

20年度当初予算案/道の駅着工へ18億/防災無線デジタル化で15億弱

2020/02/27 日本工業経済新聞(茨城版)

 笠間市(山口伸樹市長)は2020年度当初予算案の概要を公表した。主な事業として、道の駅整備事業に2カ年18億2280万円、防災行政無線デジタル化整備事業に2カ年14億8900万円を盛り込んだ。多目的広場整備事業には2カ年4億2174万1000円を配分し、広場本体工事に着手する。南友部平町線整備事業には2カ年3億4170万円を計上し橋梁上部工事を進めていく。このほか笠間芸術の森公園のスケートボードパーク整備工事費として1億4702万6000円を設定。


 一般会計は前年度比4・9%増の322億7000万円とし、合併以来一番の大型予算となった。普通建設事業費は前年度比47・6%増の50億3550万4000円。

 手越地内の国道355号沿いに整備する道の駅は21年秋の開業に向け、新年度に土木工事および建築工事に着手する。現在は㈱柴建築設計事務所(水戸市)で実施設計を進めている。

 防災行政無線デジタル化整備事業では、老朽化した設備を再整備し、デジタルへ移行する。設計は㈱イ・エス・エス(東京都文京区)が策定した。

 多目的広場は、畜産試験場跡地(平町)の隣接地にさまざまな用途で利用できる空間として約3・1haの芝生広場を整備する。基本・実施設計は㈱ミカミ(水戸市)が担当。20年度中に一部供用開始を目指す。

 南友部平町線は、国道355号から北山公園(平町)を抜け、南友部地内へと至る市道。新年度は橋梁上部工や道路改良工、電柱移設を計画している。21年度に全線供用開始する見込み。

 笠間芸術の森公園では、未開園部分を「あそびの杜2期エリア」としてスケートボードパークを整備する。主な発注は県が行うが、市はパークゾーン、管理棟、屋根施設などの整備工事を発注する。

 このほか、笠間保健センター(笠間230―1)の施設解体事業として2カ年1億930万円を措置した。同施設は地域医療センターかさまに機能を集約し現在は使われていないため、20~21年度で解体する。

 公共下水道事業会計では、管路敷設工事に1億5956万円、管路更生工事に8943万円、管路敷設替工事に5027万円を計上した。


当初予算案の主な事業


■道の駅整備事業(20~21年度)=18億2280万円

■《新》防災行政無線デジタル化整備事業(20~21年度)=14億8900万円

■多目的広場整備事業(広場本体工事)(20~21年度)=4億2174万1000円

■南友部平町線整備事業(橋梁上部工事)(20~21年度)=3億4170万円

■スケートボードパーク整備工事費=1億4702万6000円


【写真=当初予算案の概要を説明する山口市長】

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