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栃木県那須烏山市

那須烏山市、ふるさと民芸館を全面改修、事業費1.4億、9月に着工

2020/02/28 日本工業経済新聞(栃木版)

 那須烏山市は、龍門ふるさと民芸館(滝)を大規模改修する。建物内部や駐車場スペースの見直しを含めて全面的に改修する計画で外装や内装、電気設備、空調設備などを更新する。9月に着工し21年3月中旬に完了する予定。事業費は約1億4000万円。

 龍門ふるさと民芸館は市内有数の観光スポット龍門の滝を望む展望台を備え、滝への観光客増加に伴い入館者数が増加している。高齢者も多く来館しているものの段差があり、トイレや駐車場などがユニバーサルデザインに対応していない。1993年の完成で長寿命化と併せて観光拠点施設としての機能向上を図るため全面改修する。管理運営は指定管理者の市観光協会が行っている。

 建物はS造2階建て延べ床面積498平方m。物販や情報発信、休憩スペースの機能を強化し、高効率空調設備を導入するなど環境にやさしい建物に更新する。

 計画では屋根の葺き替えや防水対策を行い、外壁を塗装。テラスも塗装やタイル張りによって改修する。内部は床や天井、壁を張り替え、事務室に厨房を新設。畳の会議室は多目的利用ができる床式に変更する。

 照明設備はLED化し、消防、警備、空調、給排水、給湯、浄化槽の各設備を更新。トイレは洋式と多目的トイレに改修し、24時間利用可能とする。北側の滝公園公衆トイレは解体する。

 外構のレイアウトは大きく変更し、駐車場は進入路や植栽、塀、縁石歩道や芝生を撤去。西側全面を駐車場とし、現在の駐車台数10台から27台に拡張。北側に2台の障害者駐車場を設け、自転車置場を新設する。

 英語併記の観光案内板を東側の道路沿いに設置し、外灯を2カ所新設する予定。設計は酒井建築設計事務所(宇都宮市)が手掛けた。

 工事費は3月補正予算に龍門の滝公園公衆トイレ解体や警備設備改修を含め1億4369万円を計上した。

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