松伏町(鈴木勝町長)は2020年度当初予算案を明らかにした。一般会計では、新施設の整備を進める中間処理場の建屋建設工事費に4億8721万円を計上。6月議会案件となる見通しで、4月にも一般競争入札の公告を目指す。また、農業基盤整備として工事費5300万円、児童館空調設備の改修工事費2522万3000円などを盛り込んだ。同会計の予算規模は87億4600万1000円。うち普通建設事業費は前年度比171・1%増の6億8297万円となった。
老朽化が懸念されている中間処理場(築比地1303-1)では、現地での再整備に向け19年度から仮設処理場の建設と現施設の解体を進めている。完了は遅くとも4月末までを予定しており、同時期に新施設建屋の発注手続きを進める。
建屋建設後は、21年度にプラント整備を予定。22年秋ごろの供用開始を目指しており、22年度上半期に外構工を実施。供用後に仮設撤去を行う見通しだ。
基本・実施設計はウィズウェイストジャパン(さいたま市、048-668-1414)が担当している。
そのほか主要事業は次のとおり。
【農業基盤整備】
工事費5300万円の内訳は、魚沼地区用水路の改修工事費5000万円、緊急対策工事費300万円となる。
用水路改修では、老朽化したコンクリートフリュームを2カ年掛けて同等のものに更新する。全体の施工延長は約700m。初年度の20年度は約400mを対象とするもよう。着工は農閑期となる9月末以降を予定している。
緊急対策工事については現時点で個所付けはなく、今後の突発的な修繕への備えとする方針。
【児童館空調改修】
館内全室(6部屋)にある個別のガス空調機を電気空調に取り替える。工期は3カ月を予定。国庫補助の内示後の発注となるため、スケジュールは未定としている。
設計は服部設計(久喜市、0480-21-5768)がまとめた。