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栃木県警察本部

県警本部当初予算案、信号機193基を新設更新、標識3200本、交番・駐在所7カ所で2.2億、交通安全

2020/03/18 日本工業経済新聞(栃木版)

 県警察本部は、480億6362万7000円に上る一般会計当初予算案を編成した。前年比34億2361万3000円の増となり、7・7%の伸び。主要事業は交通安全施設整備に18億27万1000円、ヘリコプターテレビ伝送システム更新に5億4698万3000円、交番・駐在所整備に1億8021万7000円を計上した。

 交通安全施設整備は県単事業に11億7137万1000円、特定事業に6億2890万円を配分。信号機193基(更新183基、新設10基)を整備するのに加え、道路標識や道路標示を更新、LRT関連施設整備に取り組んでいく。

 県単事業は信号機の更新が34基、新設が10基。道路標識は3200本を更新、道路標示は視認性が悪化した横断歩道や実線を再塗装する。特定事業はJR宇都宮駅東地区の信号機149基を更新するほか、管制システム改修一式を計画している。

 ヘリコプターテレビ伝送システム更新は総事業費約7億4000万円。双発ヘリ「なんたい」を20~21年度で更新整備。機上設備が4億7223万円、地上設備が7475万3000円。別途、装備品整備が2495万7000円。21年7月に運行を開始する。

 交番・駐在所は交番2カ所、駐在所5カ所の計7カ所を整備。新設は足利署利保町交番(仮称)、建て替えは宇都宮東署岡本交番。改修は宇都宮南署上桑島町駐在所、栃木署の金崎、上田の両駐在所、那須塩原署芦野駐在所、今市署長畑駐在所。

 交番は都市部にあり、警官が交代で勤務。郊外部にある駐在所は警官が家族と同居し、地域特性に精通。パトロール、巡回連絡、事件事故や届け出を受け付ける。改修する駐在所は築30年が経過。主な工事は基礎、水回りの改良、居室のフローリング化となる。

 ほかに新交通管理システム整備に5784万円を充て、交通携帯端末320台を配備。重要犯罪捜査支援システム更新は3611万3000円。中央装置、246地点の路上装置、全国17地域のご当地ナンバーに対応した改修更新に努める。

 捜査活動資機材整備は1702万5000円。内訳は捜査用カメラシステム整備(20台)785万6000円、客観証拠収集資機材整備(画像収集装置33台)534万1000円、自動車盗事件用小型要撃捜査支援装置整備382万8000円。

 着工済みの宇都宮東署庁舎整備に22億8604万4000円、宇都宮地区独身寮整備に12億5531万2000円、高齢運転者対策環境整備に6414万9000円(県交通安全教育センター安全運転コース設備解体撤去)を振り分けている。

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