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事業者栃木県栃木市
見出し栃木市、RC造3階3535平方mに、24年度末までに全工事完了、消防本部 来年6月着工へ  
掲載 2020年3月24日日本工業経済新聞(栃木版)  
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 栃木市は、市消防本部・市消防署庁舎整備事業(平柳町1-34-5)の基本設計案をまとめた。新庁舎はRC造3階建て延べ3534・65平方m。基本計画時のS造4階建て延べ3700平方mを見直した。当初の建築面積1176平方mを1456平方mに拡張し、共用部分の面積削減により階数を抑制する。20年度は実施設計、外構設計、解体設計を進める。21年6月に着工し、24年度末までに全工程を完了させる。総事業費は約29億円を見込んでいる。
 基本・実施設計は19~20年度で大森一級建築士事務所(小山市)が手掛けている。仮設庁舎は設置せず、現在地で24時間体制の業務を継続。隣接地取得により整形地となり、消防力の充実強化につながる消防本部と消防署が一体となった建物配置が実現する。
 現敷地の東側隣接地を買収し、計6685・1平方mに拡大。敷地3方が道路に面し、西側の主要地方道宇都宮亀和田栃木線(幅員18m)から東西南北にアクセスできる。東側は市道11007号線、南側は市道11025号線に接し、両路線の幅員は9m。
 新庁舎1階は延べ1449・5平方m。東南部に個室の仮眠室を17部屋、中央部に出動準備室(100平方m)、出動準備室の横に救急消毒洗浄乾燥室、救急資機材庫、北側には事務室(199・34平方m)、来庁者が通る西側に上部吹き抜け展示ホールを設ける。
 2階は延べ998平方m。活動を一元管理する高機能消防指令センター(95平方m)、指令事務室(38平方m)、災害対策室(95平方m)、トレーニング室(34・7平方m)、救急シミュレーション室(26平方m)、女性専用エリア(仮眠室、浴室、トイレ)が入る。
 3階は延べ1056平方m。中央に本部事務室(353・6平方m)、北側に講堂兼大会議室(144・3平方m)、南側に書庫(86・82平方m)、職員休憩室(64・67平方m)、消防団室(40・69平方m)を配す。日射熱抑制のため、周囲はバルコニーで囲む。
 塔屋は延べ31・15平方m。10KW相当の太陽光発電設備、県防災行政ネットワーク用パラボラアンテナを載せる。受変電設備、発電設備、空調室外機の設備機器を集約し、メンテナンス性を向上。周囲は目隠しルーバーを這わせ、外観を損ねないよう工夫する。
 新庁舎以外の建物は資機材倉庫兼備蓄倉庫(S造2階建て延べ340・2平方m)、第2出動車庫(S造平屋建て延べ168平方m)、既存の主訓練塔(RC造高さ24・4m)、副訓練塔(S造高さ10m)、危険物倉庫、駐輪場、ごみ置き場で構成する。
 消防活動エリアは西側幹線道路沿いに第2出動車庫を新設し、緊急出動に瞬時に対応。訓練エリアは庁舎北側に寄せ、来庁者エリアを西側に集約。消防活動と来庁者の動線が錯綜しないよう明確に区分する。来庁者エリアには駐車場20台や駐輪場を設置する。
 既存の主訓練塔の西側向かい側に副訓練塔を新設。両塔間を結んでロープブリッジ訓練に使用する。訓練塔の周囲には大型車両が転回移動できる十分な広さの訓練スペースを設ける。訓練エリアの視認性が高く、市民の防災意識の高揚につながる。
 RCとS造の耐久性、計画性、執務環境、構造特性、施工性、コストを比較検討。品質信頼性の総合評価値は同じだった。RC造は執務環境の遮音性、振動性に加え、躯体のメンテナンス性に優れる。長期にわたる建物使用を考慮し、耐久性の高いRC造を採用する。
 両構造とも室内の修繕コストには差が出ず、定期的なメンテナンスが不可欠な外壁の修繕コストのみを計算。RC造は長寿命化工法の採用により修繕コストはS造の約3分の1。40年間の維持管理コストは約8300万円の削減につながることが判明した。
 4階に計画していた消防署事務室を1階に移し、署員の出動動線の短縮につなげる。外階段3カ所は2カ所に減らした。築50年近くが経過し、利用効率が悪く敷地が手狭な庁舎を堅牢な防災拠点に再生し、多様化する消防救急ニーズに応える。
 現消防本部・市消防署はRC造3階建て延べ1286平方m、1970年5月に完成。別館はS造3階建て延べ926平方m、91年3月の完成。2002年に元建材会社ショールームを購入し、改修後に消防総務課、予防課、警防課、消防課救急係が入った。

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