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千葉県河川整備課

事業費41億円で高潮対策等/県県土整備部/防災・安全の社会資本計画/砂丘幅の復活4・9㎞を

2020/04/09 日刊建設タイムズ

 県県土整備部河川整備課は、防災・安全交付金を受けるための社会資本総合整備計画書「千葉県における総合的な高潮・津波・侵食対策の推進(防災・安全)」をまとめた。計画期間は2020~24年度の5か年。総事業費40億9400万円を投入し、銚子市の君ケ浜海岸~酉明海岸、匝瑳市の野手海岸、一宮町・長生村の一宮海岸、いすみ市の太東海岸~部原海岸、勝浦市の鵜原海岸、鴨川市の東条・広場東海岸、館山市の館山海岸~西岬海岸などで高潮対策事業や侵食対策事業を実施する。

 本県は三方を海に囲まれ、漁業や祭り、海水浴、サーフィンなど多くの海岸利用が行われている。一方で、九十九里浜をはじめ多くの海岸では、侵食の進行、津波・高潮による浸水被害の発生、施設の老朽化などから整備が必要となっている。このため、総合的な津波・高潮・侵食対策により、災害に強い県づくりを進めるとともに、安全・安心な県民生活の確保を図る。

 同計画では、浸水面積を6851ha(20年度)から5274ha(24年度)に減少させるとともに、侵食により減少した砂丘幅(40m)を復活させ、延長を4220m(20年度)から4900m(24年度)に増加させることを目指す。

 計画による基幹事業の内容は次の通り。

 〔▽事業名(市町村名)=①事業内容②事業実施期間③全体事業費〕

【海岸事業】

 ▽君ケ浜海岸~酉明海岸高潮対策事業(銚子市)=①堤防工②20~23年度③6億5000万円

 ▽野手海岸高潮対策事業(匝瑳市)=①ヘッドランド工、護岸工②20~24年度③6億5400万円

 ▽一宮海岸侵食対策事業(一宮町・長生村)=①ヘッドランド工、護岸工②20~24年度③4億円

 ▽太東海岸~部原海岸高潮対策事業(いすみ市)=①堤防工②20~24年度③1億1000万円

 ▽鵜原二号海岸~鵜原一号海岸高潮対策事業(勝浦市)=①堤防工②20~24年度③6000万円

 ▽東条・広場東海岸高潮対策事業(鴨川市)=①堤防工②20~23年度③7億2500万円

 ▽館山海岸~西岬海岸高潮対策事業(館山市)=①堤防工②20~24年度③1億1000万円

 ▽市川海岸高潮対策事業(市川市)=①護岸工②20~24年度③3億7000万円

 ▽浦安海岸高潮対策事業(浦安市)=①護岸工、堤防工②20~24年度③9億1500万円

 ▽津波・高潮危機管理対策緊急事業(県内沿岸全域)=①高潮シミュレーション、情報基盤整備②20~24年度③1億円

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