上尾市は市内10カ所の大規模盛土造成地について、造成年代などの安全性調査を行う。危険な宅地がある場合、必要な対策工事を実施する見通し。市内には谷埋め型で８カ所、腹付け型で２カ所が造成されており、２０２０年度内に第２次スクリーニング計画に基づく変動予測調査を完了させる方針だ。

　市は２０１７年に大規模盛土造成地マップを作成・公表した。北部の藤波地内や、南部の中分、上野本郷地内などに造成地が分布している状況となっている。

　国土交通省は大規模盛土造成地マップの作成・公表の次段階として、20年度内に造成年代調査を完了するよう、各自治体へ求めている。今後は「どの盛土から調査を行うか決める計画」を22年度までに作成する。