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20年度県央地区主要建築計画/「道の駅」建設工へ/内原駅橋上に着工/町営住宅建て替え

2020/04/15 日本工業経済新聞(茨城版)

 県央地区の市町が2020年度に計画している主要な建築事業をまとめた。水戸市では内原駅周辺地区整備事業の橋上駅舎、南北自由通路などや南消防署の移転改築に着工。笠間市は道の駅の建設工事に着手する。茨城町の学校給食調理場建て替え工事は5月22日に開札。城里町では、町営南・米沢団地建て替えの実施設計と工事を計画している。


 県央地区の主な建築計画は次のとおり。

 【水戸市】

 ◆内原駅周辺地区整備事業=橋上駅舎、南北自由通路、北側自由通路(歩行者デッキ)などを整備する。橋上駅舎(約553・81㎡)には駅事務室や改札、構内トイレなどを配置。南北自由通路は約60m(W4m)。北側自由通路は約45m(W約2・5m)。整備事業費は25億円以下。JR東日本㈱と施工協定を結んで橋上駅舎・南北通路整備に着工し、22年度末の完成を目指す。

 ◆南消防署移転改築事業=老朽化や女性用スペース確保のため、元吉田町地内へ移転改築する。新施設はRC造3階建て(免震構造)、延べ1947㎡。基本・実施設計は㈱桜設計事務所(水戸市)。3カ年継続費14億2000万円を設定している。年割額は20年度2億8000万円、21年度5億5700万円、22年度5億8300万円。

 ◆千波市民センター移転改築事業=新施設はS造平屋、851㎡。内部機能はホール、会議室、多目的室、和室、市民サロン、トイレ(男女・多目的)など。基本・実施設計は㈱中建築設計事務所(水戸市)。工事は9月議会での契約締結の承認を目指し、発注準備を進めている。

 【笠間市】

 ◆道の駅整備事業=手越地内の国道355号沿いに、西棟・東棟および両棟をつなぐ多目的広場や駐車場、トイレ、情報発信機能、観光レクリエーション機能などを整備する。設計は㈱柴建築設計事務所(水戸市)。予算額は2カ年18億2280万円(20年度=7億2912万円、21年度=10億9368万円)。21年秋に開業予定。

 ◆スケートパーク整備事業=笠間芸術の森公園の未開園部分を「あそびの杜第2期エリア」とし、スケートボードを核とした広場を整備する。主な発注は県が行うが、市はパークゾーン(くぼ地)、屋根施設、管理棟などの整備工事を発注する。工事費は1億4702万6000円。

 【小美玉市】

 ◆竹原小学校幼小連携整備工事=美野里地区の幼稚園4園(竹原・羽鳥・納場・堅倉)を統合し、竹原小学校の余剰教室を利用して21年度に開園する。トイレを園児向けにするなどの改修設計および工事を行う。

 【茨城町】

 ◆給食共同調理場再整備事業=現施設の老朽化が進んでいるため、旧川根小学校跡地に建て替える。新施設はS造2階建て、延べ1824・90㎡。設計は㈱パル綜合設計(水戸市)。予算額は3カ年で9億1193万6000円(19年度=3億6477万5000円、20年度=0円、21年度=5億4716万1000円)。

 【大洗町】

 ◆(仮称)大洗観光情報交流センター整備事業=公共交通を利用する観光客の町歩きの拠点として整備する。場所は、大洗駅の駐輪場(駅舎を出て右手側)付近。建築・機械設備工事を㈱大貫工務店(水戸市)が、電気設備工事を佐藤電設㈱(水戸市)が行うほか、外構の設計および工事を発注する。

 【城里町】

 ◆南・米沢団地建替事業=主要施設は平屋建ての公営住宅や2階建ての子育て世帯向け住宅、集会場など計20棟のほか、公園(3500㎡)、地域駐車場(1200㎡)。基本設計は㈱パル綜合設計(水戸市)。既存住宅の解体、新住宅の建設、住民の移動を少しずつ繰り返し、完了までに10年ほどを見込んでいる。


【図=内原駅橋上駅舎(南側からの視点)(水戸市)、道の駅施設配置計画図(笠間市)】

内原駅橋上駅舎(南側からの視点)(水戸市) 道の駅施設配置計画図(笠間市)

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