大田原市は、上石上配水場(上石上1630-2)の第3配水池を増設する。2020~21年度に配水タンク築造と関連工事を実施し、総工費は約4億6000万円。10月から21年10月にタンクの増設や配水管の接続工事を実施し、21年度中の供用開始を目指す。タンク増設工事費は約3億6000万円。5月に条件付き一般競争入札を公告する予定。関連工事は約1億円。来年度に発注し、21年夏頃から年度内に電気設備や場内の整備を進める計画。
増設する配水池の容量は2300立方m。構造はPC造で内径25・6m。工期短縮のため、内圧を外気圧より高くし風船のように屋根を膨らませるエアドーム工法を用いる。
既存の第1配水池と第2配水池(ともにPC造、容量2700立方m)の南西に3基が並ぶ形で建設する計画。配水池の容量が水道施設設計指針に満たないため増設する。基本・詳細設計は東洋設計事務所(東京都文京区)が担当した。
配水場は一般県道関谷上石上線沿いの那須塩原市境付近に位置。給水区域は市の西部。県営北那須水道からの浄水を受水している。給水戸数は約1万6000戸。市内給水の6割を支える重要な施設。
現在の配水池容量の給水可能時間は約8時間が限度。第3配水池増設で配水場の配水池容量は計7700立方mとなり、12時間給水が可能となる。
配水池本体の増設工事費は当初予算に継続費3億6300万円(20年度2億円、21年度1億6300万円)を計上している。