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埼玉県行田県土整備事務所

行田県土が忍川の43万?調節池で概略設計開始へ

2020/05/12 埼玉建設新聞

 行田県土整備事務所は、行田市内を流れる利根川水系忍川の治水対策として貯留量43万?の調節池を新規整備する。概略設計の委託先をいであ北関東営業所(さいたま市、?048-644-7722)に決め、10月30日の納期で作成作業に着手した。事業完了の時期は未定だが、概略設計の作成後、地質調査や用地測量、詳細設計などの手続きに順次移行し、工事発注のための準備を進める。

 忍川右岸の堤根地内に23・8haの開発地を確保する。佐間水門から南下し、上越新幹線付近まで至る区間で最適な開発地を抽出する。

 豪雨発生時に川からあふれた水を一時貯留する自然越流方式で計画している。概略設計の中で調節池の構造物、施工計画、概算工事費などを整理する。

 構造物の検討では調節池の堤防や越流・排水施設の形式を設定。19年に記録的豪雨となった台風19号の降雨をモデルにした忍川の流出算定なども行う。

 現時点では新型コロナウイルスが原因の納期の遅れは想定していない。テレワークを適切に活用して業務を進める。

 詳細設計の進行に応じ、地権者らとの用地交渉を徐々に行っていく。施工の際は生態への配慮から、現地表土の利用や植物の移植などに取り組む。

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