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事業者国土交通省鬼怒川ダム統合管理事務所
見出し鬼怒川ダム事業概要、維持改良に36億、川俣ダム開閉装置を修繕  
掲載 2020年5月16日日本工業経済新聞(栃木版)  
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 国土交通省鬼怒川ダム統合管理事務所は、今年度の事業概要をまとめた。①鬼怒川上流ダム群統合管理②五十里ダム~川治ダム群連携施設返送ポンプ整備③川俣ダムコンジット予備ゲート開閉装置修繕④川俣ダム周辺部補強④ダムの維持管理⑤地域活性化-事業を展開する。総事業費約36億円(堰堤維持費約22億円、堰堤改良費約14億円)を投じていく。
 統合管理事業は日光市の五十里ダム、川俣ダム、川治ダム、湯西川ダム、ダム群連携施設(五十里ダムと川治ダムを導水トンネルで結び、五十里ダムで貯めきれない水を川治ダムに貯留)を一体運用する統合管理によって洪水調節と利水補給で流水を管理している。
 気象情報の収集や監視とともに、ダム流入量や下流域の河川流用を予測し実績と対比。大雨出水時にダム下流の洪水被害を軽減するため、ダムが大量の水を貯留する。平常時は各種用水や河川環境の保持へ向け、必要な流量を放流する利水補給の役割を果たす。
 五十里ダムは規模が小さく貯水容量が少ないため、かつては貯め切れない水が使用されないまま放流されていた。近くの川治ダムは貯水容量が大きく、いったん水位が下がるとなかなか改善しない。下流の男鹿川や鬼怒川の流量改善を目的に有効な水運用に努める。
 ダム群連携施設返送ポンプ整備事業は、川治ダムから五十里ダムに送水するポンプを分解整備する。葛老山に敷設した両ダム間を結ぶ放水トンネルは延長865m、取水トンネルは延長225m。これらの機能を健全に保つため、返送ポンプの劣化部品を交換する。
 鬼怒川最上流部に位置する川俣ダムのコンジット予備ゲート開閉装置修繕事業は、経年劣化が著しいワイヤーロープを更新する。堤体に設置された1~2号ゲートの中には開閉装置ドラムが格納されており、巻き上げ式のワイヤーロープのゆがみを是正する。
 川俣ダム周辺部補強事業は、ダム堤体を支える下流側基礎岩盤の左右岸法面を補強する。築50年以上が経過する左右岸アンカーは老朽化が激しい。基礎岩盤の安全性低下が懸念されており、グラウンドアンカー工法採用により堰堤を改良し、ダムの長寿命化を図る。
 ダムの維持管理事業は五十里ダム、川俣ダム、川治ダム、湯西川ダム、ダム群連携施設の機能を維持する施設管理。これらダム施設が常に適切に運用できるようダム本体管理、点検、機械設備保守、ダム湖周辺の維持管理を徹底する。
 近年はゲリラ豪雨が多発し、ダム湖に大量の土砂や倒木が流出。治水や利水機能に支障が及ばないよう土砂掘削や流木処理を随時実施。貯水池周辺では巡視点検や管理用道路の補修、倒木の恐れのある立木を伐採。さらに堆砂対策施設整備の検討を進めている。
 第1四半期は川治ダム管内管理施設整備工事、川治ダム他土砂掘削工事、鬼怒ダム管内通信設備工事、湯西川ダム艇庫新築外改修工事の4件、第2四半期は川治ダムコンジット主ゲート塗り替え工事、鬼怒ダム電源設備改修工事、五十里・川治管内放流警報設備改修工事の3件を発注する。
 業務は第1四半期に鬼怒川ダム管内堆砂対策検討、鬼怒川ダム管内地質調査等、湯西川ダム漏水対策検討設計、川治ダム管内管理施設補修設計の4件、第2四半期は川治ダム低水放流設備危機管理検討他、鬼怒ダム電気通信設備設計の2件を委託する。
 地域住民、地元自治体、ダム管理者は水源地域の活性化を目指す行動計画「鬼怒川上流ダム群水源地域ビジョン」を策定。ダム施設の開放、ダム湖の利活用促進、上下流交流の促進、地場産業の育成を主な柱に据えた。国が管理する4カ所のダムの魅力を伝えていく。
 鬼怒川上流ダム群水源地域ビジョン推進協議会(会長・大嶋一生日光市長)を設立し、これを補佐する幹事会を設置。さらに五十里、川俣、川治、湯西川の各ダム部会を置き、今年度から本格的な活動を開始。地域の取り組みを具体化させる実行組織を整えた。

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