記事

事業者
(社)群馬県建設業協会

群建協が総会で行動指針示す

2020/05/19 群馬建設新聞

群馬県建設業協会(青柳剛会長)は18日、前橋市内の群馬建設会館で定時総会を開催した。2020年度の行動指針を「人を育て 生産性を高め 災害に備える建設業協会」と定め、三つの備えとして◇人材の確保育成◇生産性の向上◇災害組織力--を進める。オンライン研修の開催検討や環境すみずみパトロールでの感染症対策の点検など、新たな時代に備えた行動を展開する。

総会は新型コロナウイルス対策として会長、副会長、常任理事といった幹部が集まり開催。座席も十分な距離を確保するなど、三密対策を図りながら行われた。

青柳会長は「感染拡大阻止と経済活動の維持の両輪を回していくことが大事。急場対策だった感染症対策も本格的なもの、仮設から本設へと変わっていく節目となる。時代の流れが大きく変わるなか、地域を守る建設業の三つの備えを中心に据えて活動を展開していく」と今後の展望を語った。

また「感染症対策は自然災害と違い、途切れずに続いていくことが最大の特徴。オンラインでの会議実施なども必要だが、それ以上に事務所や現場の整理整頓など、身近なところでの対策が大事になる。当事者意識を持って対策できているかが今後大きな差になる」と感染症対策の重要性を説いた。

三つの備えの一つである「人材の確保育成」に対しては働き方改革や女性の入職、建設キャリアアップシステムなどの推進を計画。働き方改革の推進に向けては、現場のパトロール時に週休2日制の取り組みや適正工期などの項目を設け、協会全体で改善に取り組む。また、女性の目線で行う環境すみずみパトロールも感染症対策の実施状況をチェック項目に盛り込むことで、現場の環境改善や建設業全体のイメージアップを狙う。

「生産性の向上」に関しては、リカレント研修やICT活用土工研修、その後のフォローアップなど、働く人のスキルアップのための講座開催を継続する。オンラインでの実施も含め、カリキュラムをブラッシュアップさせての開催を予定している。

「災害組織力」の向上に向けては、新型コロナウイルス対策の徹底や啓発活動を推進するほか、SNSを利用した情報発信などを展開し、各種災害への対応を図る。合わせて、限界工事量の理念の共有促進や地域を守る建設業を維持するための事業量アップなどにも取り組む。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら