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長野県施設課

新井建築工房を特定/林業大学校の男子寮改築設計プロポ

2020/05/22 長野建設新聞

 県施設課は19日、県林業大学校男子寮棟改築事業設計プロポーザルの2次審査を行い、最適候補者に新井建築工房+設計同人NEXT(飯田市)を特定した。次点者は倉橋建築計画事務所(松本市)。

 木曽町新開4385-1にある既存男子寮棟は1979年2月竣工。構造・規模はW一部CB造2階建て、延べ686㎡。新たな男子寮はW造2階建て、延べ900㎡を想定。敷地の南側に建設する。既存棟は新施設の完成後に取り壊す。予定直接工事費は約2億8000万円(諸経費、既存棟除却費等を除く)。

 今後の予定スケジュールは基本設計を9月まで、実施設計を12月までに策定。建設工事については2021年1~2月に施工者を決め、3~11月の9カ月間で実施する。既存棟の除却工事は21年12月に契約手続きを行い、22年1~3月の3カ月間で完了させる。

 プロポーザルには12者から提案書の提出があった。業務実績と提案書による1次審査で新井建築工房+設計同人NEXT、倉橋建築計画事務所、アーキディアック、宮本忠長建築設計事務所の4者を選出。プレゼンテーションとヒアリングによる2次審査で最適候補者と次点者を特定した。

 五十田博審査委員長(京都大学教授)は講評で、最適候補者の提案について「木材の使い方を熟知し、既存の条件や上下階などとの問題を的確に解決した建築プランなど、きめ細やかな配慮がなされ、技術力の高さを評価した」と話した。

 なお、新型コロナウイルス感染症対策のため2次審査はWeb会議方式で実施された。

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