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新潟県小千谷市

「連絡は密に取り合い」合同で洪水対応訓練

2020/05/27 新潟建設新聞

 小千谷市は2019年10月の豪雨被害を受け、新潟県や信濃川左岸土地改良区と協力した洪水発生時の初期対応訓練を行った。県管理の茶郷川で樋門の開閉操作や連絡体系、19年度の被災から学んだ注意点を確認した。地元企業のヨシケンと永井工業も協力し、15日に初となる合同訓練を実施した。

 訓練では、信濃川上流部で大雨が発生し、小千谷観測所の水位が避難判断基準の48・5mを超えて茶郷川に逆流した内水氾濫を想定。市建設課と同川の樋門操作現場で無線による連絡を取り合いながら一連の模擬訓練を行った。

 茶郷川は県管理の一級河川で、流末部の放水路は市が管理している。19年10月の令和元年度東日本台風では茶郷川が氾濫し市街地が浸水、内水対策の緊急性が指摘された。

 信濃川左岸土地改良区は、排水ポンプ車、照明車を各1台ずつ持ち込み対応を確認した。

 市建設課参事の勝野和晃氏は「新型コロナウイルス感染予防を踏まえコンパクトに、いわゆる『3密』の防止を意識しながら最低限の人数で訓練を行った。各機関との連絡は密に取り合い、連携を確認しながら、いつ来るか分からない災害に備える」と意気込みを話した。


【ポンプ車、照明車も準備】

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