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埼塗協の遊馬新理事長に就任インタビュー

2020/06/10 埼玉建設新聞

 5月25日に開かれた通常総会で、埼玉県塗装業協同組合の新理事長に就任した遊馬久治氏。前理事長の石川義明氏や役員から、その誠実な人柄を買われ、理事長職のバトンを引き継いだ。組合員のため、価値ある団体づくりを第一に、組合運営にまい進したい考えだ。

 約5年を務め上げた前理事長について、遊馬氏は「石川前理事長は風通し良く、ものを言える明るい雰囲気の執行部となることを第一に考える人でした。そのため先の総会も非常にスムーズに進行できました」と感謝の気持ちを表す。

 この組合は設立以来、82年を迎える歴史ある団体。そのまとめ役として、「先人達が築いた組合を少しでも良い方向に持っていくことが出来れば」と遊馬氏。

 「組合員は、間もなく200人近くとなり、各団体が減少傾向にある中、私たちの組合はありがたいことに増加傾向にあります。そういった組合員の期待を裏切らないためにも、組合員の皆さんにとって価値ある団体となることを第一に考え、運営していきたいと思います」と決意を新たにする。

 具体的な施策について、「技能士の検定試験などをしっかりと継続してまいりたいと思います。昨年も約150人の受験者がいました。この数字は全国的に見ても3本の指に入るくらいの大人数。それだけ若い人たちが塗装業の資格で食べていこうという表れだと思います。そういったことを踏まえ若手の育成や担い手確保を重点的にやっていきたい」と抱負を述べる。

 一方、組合が抱える課題についても意識を向ける。

 「塗装業界は大小さまざまな企業規模が存在し、まだまだ社会保険の未加入や、法定福利費を含んだ見積書が見受けられない状況が散見されます。こういった状況を徐々に変えていけるよう、取り組んでいかなければなりません。働き方改革にしても、まだまだ土日祝日に働く人が多いです。人員や工期など構造的なものを改善していければ」

 副理事長として組合を下支えしてきた遊馬氏の手腕に注目したい。


 あそま・ひさはる。1960年1月17日生まれの60歳。創業57年を迎える㈲光塗装工業(さいたま市岩槻区)の代表取締役。岩槻区在住。祖母、妻、娘2人の5人家族。モットーは「楽あれば苦あり」。趣味は40年以上続けているバンド活動で担当はギター。

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