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茨城県常陸大宮土木事務所

県常陸大宮土木の中丸川改修が本年度から補助事業に

2020/07/02 日本工業経済新聞(茨城版)

 県常陸大宮土木事務所が国土交通省の交付金を受けて進めている、ひたちなか市内の中丸川改修事業が、2020年度から事業間連携河川事業(補助事業)に移行した。本年度は6200万円を投じ、樋管1基の改築と、その前後の掘削築堤を実施する予定。順調ならば9月に一般競争入札で発注し、11月着工、年度末の完成を見込む。

 中丸川は同市内を流れ、那珂川に合流する延長7600m(支流の本郷川1200mを含む)の一級河川。洪水時の氾濫による家屋浸水や田畑の冠水を防止するため、河道改修事業を1980年度から進めている。

 2016年8月の豪雨では床上浸水が24戸、床下浸水が149戸発生。これを受け市は昨年度、「中丸川流域における100㎜/h安心プラン」を策定。市の河川事業および下水道事業と連携していることから、本年度より新たに事業間連携河川事業となった。

 本年度は、ひたちなか海浜鉄道中根駅の上流辺りから、支川の大川との合流点までの600m区間で、樋管改築と掘削築堤に取り掛かる。

 また別途、大規模特定河川事業として上流部に調節池を整備している。本年度は堤体工事や放流施設工事などを計画。

 なお昨年度は、基盤整備工事を㈱中島工務店(ひたちなか市)に発注。概要は池土工1万700立方m、洪水吐施設工5400立方m、付帯道路工850立方m、植生工(種子散布)750㎡。工期は7月中旬まで。


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