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茨城県水戸市

国県へ要望/那珂川改修の強化を/笠原小増築へ支援

2020/07/14 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市は2021年度の国県予算に関する要望事項をまとめた。要望事項は37項目110事業。新規では、国に対し災害対策関連で那珂川の改修事業などへ特段の配慮を求めるほか、笠原小・吉沢小の校舎増築事業への支援拡充を新たに加えた。さらに新たな廃棄物処理施設の移転整備に伴う旧焼却施設の解体事業に対する支援を国・県へ求めていく。


 要望事項の内訳は、市事業分が25項目54事業、県事業分が16項目50事業、国事業分が7項目15事業。国への要望は24項目58事業、県への要望は30項目88事業。

 那珂川水系河川改修事業の促進では、新たに飯富地区における多重防御治水対策と災害時の情報の共有化、河川監視体制の強化を追加した。

 そのほか引き続き◇大野地区築堤の早期整備(L3100m)◇那珂川の河道掘削および樹木伐採(L9100m)◇吉沼地区における築堤の早期着手(L500m)◇東水戸道路から下流における河口部対策の検討(L3000m)◇涸沼川の無堤部の改修促進(L6700m)◇常磐自動車道上流区間(左岸)の浸水対策(L2500m)―を挙げている。

 教育環境の充実に係る支援では、児童生徒数の急増に対応するための笠原小・吉沢小の校舎増築事業への支援拡充を新規で要望。老朽化した学校施設の長寿命化改良事業や、エレベーター設置・トイレ洋式化などの大規模改造への支援拡充についても継続して特段の配慮を求める。

 さらに市の新清掃工場「えこみっと」整備に伴う旧焼却施設の解体事業を循環型社会形成推進交付金の対象とするように国・県へ求める。

 県に対しては、河川改修事業の促進として新川、石川川、西田川、沢渡川、境川、涸沼前川、桜川に加え、田野川を追加した。

 社会資本総合整備事業(防災・安全交付金事業)については、歩道整備、交通安全施設整備等に対する補助、通学路である内原6―0008号線などに対する補助を求める。

 中心市街地の整備では、市都市中枢地区都市再生構造再編集中支援事業、泉町1丁目北地区第一種市街地再開発事業に対する補助。

 国・県道の拡幅等整備促進では、国道118号、内原塩崎線、石岡城里線、玉里水戸線、水戸勝田那珂湊線、長沢水戸線、友部内原線、長岡大洗線、小泉水戸線、赤塚馬口労線、長岡水戸線、下入野水戸線の12路線を要望している。

 そのほか国道6号酒門町交差点の立体化事業の早期着手を求める。


【図=那珂川の改修要望概要図】

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