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松糸道路建設促進同盟会が県に事業促進要望

2020/07/18 新潟建設新聞

 地域高規格道路松本糸魚川連絡道路の沿線自治体で構成する建設促進期成同盟会(会長=臥雲義尚・長野県松本市長)は16日、新潟県庁を訪れ同路線の早期建設を要望した。

 臥雲会長は「災害に強く、安全で地域経済を育む高規格路線として一日も早く整備が行われることを願う」と要望。要望を受けた佐久間豊新潟県副知事は「地域を育む道、命をつなぐ道として重要な道路であり、早期整備に向けしっかり連携して対応したい」と応じた。

 要望書では、糸魚川市内の松糸・今井道路の早期着工や小滝~山本区間の事業化を要望。長野県側では安曇野市内、大町市街地での最適なルート帯選定をはじめ白馬村内のルート帯調査、現道活用区間の事業化検討を求めている。同盟会では同日に北陸地方整備局にも要望を行っている。

 また新潟県側ルート建設促進協議会の会長を務める米田徹糸魚川市長は「高速道路、北陸新幹線や物流の拠点である姫川港の交通アクセスにより安全で行き来ができる道路が必要」と訴え、長野県側の牛越徹大町市長は「2つの地域だけでなく沿線住民の生活道路でありながら国土軸を形成する重要な道路。長野県側からも地域を上げて取り組む」と建設促進に協力を要請した。

 同路線は、長野県松本市から糸魚川市に至る延長約100kmの地域高規格道路で、新潟県側約20㎞のうち、山本~上刈間の約5㎞が松糸・今井道路として昨年度に事業化され、同路線の一部を構成する西中バイパスも供用を開始している。本年度事業費には、前年度補正予算分を含め約4億5100万円を投じ調査設計を進める。

 長野県側では、小谷村内の雨中バイパスおよび白馬村の白馬北工区で事業が進むほか、26日には安曇野市内の新設区間でルート帯選定に向けた住民説明会が開かれる。


【写真=佐久間副知事(中央)に要望書提出】

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