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栃木県大田原土木事務所

大田原土木事業概要、103カ所に73億投入、400号、親園佐久山BPなど推進

2020/07/18 日本工業経済新聞(栃木版)

 県大田原土木事務所は、今年度事業概要をまとめた。103カ所に73億1650万円を投入。道路・街路事業は国道400号三島・西赤田(那須塩原市)など78カ所61億8687万円。400号新富町(大田原市)は用地補償、都市計画道路中田原美原線城山(同)は用地調査などを予定。一般県道稲沢高久線芦の又東(那須町)で測量や詳細設計、親園南金丸線花園西(大田原市)で平面図化に着手。河川・砂防事業は25カ所11億2963万円。熊川(那須塩原市)などの工事を促進し、蛇尾川(那須塩原市)では塩那橋上流区間で土砂・洪水氾濫対策の全体計画を策定する。

 大田原市内の主要地方道大田原氏家線親園佐久山バイパスは箒川右岸側で6件の工事を予定。市道や水路の函渠工3件、箒川橋梁下部工、暗渠工、道路改良の一般競争を8月頃に公告する。

 金燈籠~神明町交差点の現道を拡幅する400号新富町は延長約800m。電線共同溝を整備し神明町交差点を改良する計画。標準幅員は15m。測量と用地補償を進める。

 中田原美原線城山は金燈籠交差点~蛇尾橋西側までの主要地方道大田原芦野線(旧国道461号)を拡幅。延長は約650m、標準幅員は15m。用地調査や電線共同溝設計を予定。

 都計道の野崎こ線橋通り野崎(大田原市、那須塩原市)は用地買収に着手する。

 このほか大田原市内の主要地方道大子黒羽線は宿工区、須賀川市場工区の改良工事を第3四半期に一般競争で入札。須賀川小南工区は指名競争の改良工事を第2四半期に発注し、事業を完了させる。

 国道461号南金丸、294号小船渡、一般県道中田原寒井線小滝東は交付金を導入し、用地補償などを促進。親園南金丸線宇田川南は、側道橋工事の発注と事業完了を目指す。

 親園南金丸線花園西は、400号分岐点から巻川までの狭隘区間約1200mの平面図を作成。改良に向け検討を進める。主要地方道那須黒羽茂木線亀久Ⅱでは測量や道路詳細設計を予定。また、大子黒羽線須賀川市場では北側Ⅱ工区の用地調査着手を目指す。

 鹿島川は遮水壁工・護岸工2件、巻川は護岸工事を9月までに発注。那珂川(八塩)で堤防嵩上げ工事、重要水防個所の押川(須賀川)で測量設計を実施する。

 蛇尾川(千丈橋下)、百村川(滝岡)では測量設計や用地補償を進め、堤防強化に取り組んでいく。

 砂防事業は下西の入沢(南方)の用地補償や田町1号沢、2号沢(前田)の詳細設計を推進。浄水場北(紫塚)で急傾斜対策の平面図化、現地測量に着手する。

 那須塩原市の400号三島・西赤田は工事を促進。国道4号西那須野道路付近でICT施工の舗装工事4件を秋頃に発注する。

 400号下塩原バイパスは橋梁工事を促進するとともに2号トンネルの舗装や取り付け道路の改良を実施。主要地方道矢板那須線堰場は用地補償と現橋撤去設計。

 主要地方道西那須野那須線の黒磯那須バイパス(那須塩原市、那須町)は那須塩原市側の道路改良工事のほか、那須町側の用地買収に着手し、橋梁部付近の築堤工事も実施。那珂川橋梁の詳細設計は年度内にまとめる。

 西那須野那須線埼玉は用地買収を進め小学校付近での歩道設置工事を実施。一般県道関谷上石上線下田野、西那須野薄葉線太夫塚は改良や舗装工事。折戸西那須野線接骨木、西那須野薄葉線二区町は事業を完了させる。

 461号一区町交差点はライスライン交差点部への右折レーン設置の測量設計や用地補償。一般県道中塩原板室那須線百村は植生回復調査を継続する。

 主要地方道大田原芦野線寺子は、幅員が狭い一般県道稲沢高久線交差点の南側約1300mの改良に向けた測量を実施。

 熊川は交付金に加えて国庫補助を導入し整備を促進。9月までに島方地区の150mの護岸工2件、12月までに島方と北和田地区の125mの護岸工3件を一般競争で発注。蛇尾川は9月までに笹沼地区の帯工2件を一般競争で入札する。

 土砂・洪水氾濫対策の全体計画を策定する蛇尾川は、主要地方道矢板那須線塩那橋から上流約4㎞が対象の区間。下流では床固工や帯工が整備されている。

 台沢(金沢)は流路工、門前向沢(塩原)は堤長55m、高さ6m、鋼製スリットの堰堤を計画。いずれも用地調査や用地補償を進める。上塩原は地すべり調査や用地補償。

 那須町では一般県道豊原高久線高久駅で新幹線付近の棒川ボックス詳細設計、JR跨線橋部の地盤FEM解析を実施し、用地測量や物件調査を予定。

 稲沢高久線は芦の又の道路改良工事2件を一般競争で10月以降に発注し、事業を完了させる。芦の又東は延長約800m、計画幅員9・5m(片側2・5m歩道)。設計に着手し、整備内容を検討していく。

 主要地方道大子那須線富岡は交付金を導入。国道294号~新開橋間約300mの改良事業で用地補償を促進する。

 主要地方道黒磯棚倉線は上郷で改良工事を発注し、梓(戸中峠)で平面図作成・測量を実施。一般県道湯本大島線大島は東北自動車道南側の改良工事を発注。主要地方道那須西郷線綱子、伊王野白河線追分は舗装(待避所)工事を行う。

 那須西郷線池田は、那須高原小学校付近の湯本漆塚線との変則交差点改良に向けた平面図作成と詳細設計、伊王野白河線蓑沢は木下川橋上流で線形改良(幅員8m)の測量や詳細設計、那須高原線広谷地外は渋滞対策の検討を進める。

 砂防事業は山中沢(寄居)で堰堤設計などに着手しており用地調査を予定。木下沢(蓑沢)で全体計画を策定する。

 道路保全事業では那須塩原市の400号誉山橋、寒凄橋、清水沢橋、那須町の黒磯棚倉線山崎橋、湯本大島線苦戸川橋などの橋梁補修に取り組むほか、大田原市の一般県道小口黒羽線水遊園大橋などの補修工事を発注。

 トンネルは大田原市の一般県道稲沢黒羽線高館トンネル、那須塩原市の主要地方道塩原矢板線雄飛トンネル、大田原高林線東那須野西通りアンダーの照明をLEDに更新。一般県道黒磯田島線では深山トンネルや稲村歩道橋の補修工事などを実施する。

 受託事業は委託済みの那須庁舎整備に伴う外構設計を進めていく。

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