上越市の村山秀幸市長は22日、北陸地方整備局で国家予算概算要求に向けた要望活動を行った。
要望では保倉川放水路の早期着手や儀明川ダムの建設促進をはじめ、黒井藤野新田線(市道三田新田幹線)などの道路事業や上越処理区大規模雨水対策雨水処理施設整備事業への個別補助事業についての予算確保を訴えた。また新潟県海岸協会と新潟県港湾協会とともに上越地域の海岸浸食対策事業の促進や、2023年度に新しいLNG火力発電所の稼働を控える直江津港の施設整備および老朽対策への予算確保を要望した。
村山市長は19年3月に概略ルート帯が公表され、現在は現地調査作業が進められている保倉川放水路の整備について、「保倉川下流域に多くの企業・工場が立地することから、市民の生命・財産を守るため、働く場所の確保のためにも保倉川流域の治水対策は極めて重要」と訴えた。
主な要望項目は次のとおり。
◇公共事業予算総額の確保(災害・コロナ対策、道路構造物などのメンテナンス予算の別枠確保と道路整備に必要な予算の安定確保に向けた新たな財源の創設など)
◇社会資本整備総合交付金等の予算確保(市道三田新田幹線や上越処理区大規模雨水処理施設整備事業など)
◇保倉川放水路の早期着手
◇上越地域の治水対策の推進
◇儀明川ダムの建設促進
◇上越地域の海岸整備事業の促進(津波対策・海岸浸食対策事業)
◇砂防関係事業の促進
◇上越魚沼地域促進快速道路の整備促進
◇一般国道8号直江津バイパスおよび18号上新バイパスの整備促進
◇道路除雪費に関わる予算の確保
◇重要港湾直江津港の整備促進
【要望書を手渡す村山市長】