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酒門町交差点の立体化促進を/小美玉道路事業化も/県央地域国道6号整備要望

2020/07/28 日本工業経済新聞(茨城版)

 県央地区の9市町村で組織している県央地域首長懇話会は、21日に実施した県への事業促進要望で、国道6号の整備促進を重点事項に挙げた。要望内容は①水戸市の酒門町交差点の立体化事業の早期着手②小美玉道路(仮)の早期事業化③茨城町の小美玉市行政界~長岡間の4車線整備④那珂市向山~東海村石神外宿間の4車線化整備―。これらの事業促進を国に働きかけることを求めた。


 要望区間のうち、水戸市の酒門町交差点は国道50号バイパスとの結節点。周辺に多数の商業施設が立地し、自動車交通量が非常に多く慢性的な交通渋滞が発生している。

 立体化は1988年(昭和63年)に都市計画決定済みで、用地買収も完了している。2017年5月には地元で「酒門町交差点立体化早期実現に向けた推進協議会」が設立され、市や県が国へ事業推進を働きかけている。

 小美玉道路(仮)の計画区間は、国道6号のうち千代田石岡バイパスの事業中区間の終点から茨城町境までの小美玉市内約10㎞。2車線区間で、都市計画決定はされていない。

 同区間について国土交通省では、都市計画決定へ向けた計画段階評価の手続きを進めている。7月14日には社会資本整備審議会道路分科会関東地方小委員会を開催し、計画の具体化へ向けた検討として、事業の必要性やバイパス・拡幅など複数案の比較評価を行うことを説明した。同省では早期に概略ルートや構造などの対応方針を決定する考え。

 那珂市向山~東海村石神外宿間については、国交省が国道6号東海拡幅(3・1㎞)として19年度に事業化。現道2車線を4車線に拡幅する。全体事業費は約110億円。

 同省常陸河川国道事務所では用地取得に向けた設計説明会を6月に開催。今後は、用地幅杭設置測量を8月中旬ごろまで進める。

 その後は、用地取得関係を行う県土地開発公社が用地測量や補償調査などを行う。

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