香取市は29日、「佐原駅周辺地区複合公共施設整備・管理運営事業」の一般競争入札（施工能力評価型総合評価方式）の開札結果を公表した。２グループが参加し、清水建設を代表企業とする「いきいきかとりコンソーシアム」が落札した。落札金額は50億８９６０万円（消費税抜き）。予定価格は59億７９２７万円（同）だった。同グループの構成企業は、ＩＮＡ新建築研究所、石井工業、三菱電機ビルテクノサービス、シダックス大新東ヒューマンサービスの４者。

　参加したもう１グループは、戸田建設グループ（代表企業・戸田建設、構成企業・あい設計、伊藤忠アーバンコミュニティ、小学館集英社プロダクション、ヴィアックス）。

　同事業は、ＳＰＣ（特別目的会社）を組成しないＤＢＯ方式により実施する。事業内容は▽施設整備業務▽維持管理業務▽運営業務。

　事業期間は契約締結日の翌日から２０３８年３月28日まで。施設整備期間が23年３月28日まで、維持管理・運営期間（開館準備期間含む）が23年３月29日から38年３月28日まで。今後、仮契約を締結し、９月議会に契約案件を上程し承認を求める。

　事業場所は佐原字竹之下イ１３４番３ほか地先。敷地面積は９６５７・72㎡。用途地域は商業地域（建ぺい率80％、容積率４００％）。施設は複合公共施設棟と倉庫棟で構成。建物規模は複合公共施設棟５８２０㎡、倉庫棟50㎡。地上４階建て以下とし、構造は入札参加者の提案による。

　公共複合施設棟の主要諸室は▽観光情報発信施設50㎡（指定管理エリア）▽子育て世代支援施設４０６㎡（同）▽図書館９３６㎡（同）▽公民館機能１４２６㎡（同）▽テナント８４０㎡（オフィス機能６００㎡、事務所、相談室他２３０㎡、その他10㎡）（市直営エリア）▽メインエントランス１９０㎡（指定管理エリア）▽共用部分１９７２㎡（同）。

　同事業は、佐原駅周辺地区における市街地活性化を図るため、旧清見屋跡地等を活用し、公共・公益施設等の生活サービス機能を集積することで、市内・市外から人を集め、中心市街地ににぎわいを創出するとともに、高齢者から子どもまでがまちなかに安心して楽しく住み続けることのできるまちの実現を目的に、複合施設を整備するもの。

　基本設計はＩＮＡ新建築研究所（東京都文京区白山３―１―８）、事業者募集支援アドバイザリー業務は佐藤総合計画（東京都墨田区横網２―10―12）が担当した。