藤岡市は、市道107号線の烏川大橋で計画している耐震補強工事に向け、近く高崎市、玉村町と整備負担に関する協定を締結する方針を示した。2021年度以降に工事着手する。同橋では藤岡市単独で長寿命化工事も計画しており、耐震補強と同じく21年度以降工事着手する。
烏川を跨ぐ同橋は1979年度に完成。橋長411・3m、全幅8m(車道5・7m、片側歩道2m)の2径間・3径間連続箱桁橋。下部工にはニューマチックケーソン基礎の柱式橋脚が4基設置されている。起点は立石新田地内、終点部については玉村町八幡原地内となる。建設に当たっては藤岡市、高崎市、玉村町、旧新町(現・高崎市)の4市町が費用を負担した。
市はこれまでに高崎、玉村と協議を行い、設計成果物や概算工事費などを提示。耐震補強は橋脚4基のRC巻き立てや縁端の拡幅、横変位高速構造の設置、桁と橋台をケーブルで連結することによる落橋防止対策などを計画している。
一方、長寿命化工事は3カ所の伸縮装置交換や支承補修、部分的な塗装の塗り替えなどを予定している。
2010年度に冨永調査事務所(高崎市)が点検を行い、長寿命化工事に向けた設計を森エンジニアリング(桐生市)が14年度に実施。耐震補強設計は大日本コンサルタント(東京都豊島区)が18年度に手掛けた。