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県都計審、産廃処理施設位置を承認、壬生町と下野市の2件

2020/07/31 日本工業経済新聞(栃木版)

 県都市計画審議会(会長・森本章倫早稲田大学教授)が30日、県公館で開かれ、壬生町、下野市に民間事業者が設置する産業廃棄物処理施設の敷地の位置について審議。2件とも都市計画上支障がないとして福田富一知事に答申することを決定した。

 壬生町の施設位置は町南部の壬生乙字吾妻原3481-1ほか。一般廃棄物や産業廃棄物の焼却処理、産業廃棄物の油分分離を行っている中間処理施設。都市計画道路3・5・905号六美吾妻線の計画線上に跨る形で敷地面積2万443平方m。

 既存敷地内の北側に焼却施設と焼却処理棟、燃え殻・灰保管庫を新たに増設。これまでにも増設を実施したが、今回の計画では処理能力が2・7倍程度増加するため審議した。

 審議ではアクセス道路の栃木市道2039号線(幅員12m)、壬生町道3-239号線(10m)の歩道設置状況、大気や騒音など生活環境への影響などを確認。都市計画道路の線上に移設される施設も道路整備の際に影響しないことを確認した。

 下野市の施設は柴字丸野262-13ほかに位置。新4号国道付近の敷地5180平方mに木くずや廃プラスチック類を受け入れる施設を新設する。破砕処理後にボイラー燃料として再資源化するため、破砕機や天井に散水施設などを備える処理施設と事務所棟を建設する。

 アクセス道路の下野市道2-20号線(幅員12m)の状況、搬入車両台数、通学路でないこと、周辺環境への影響などを確認。問題がないとした。

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