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千葉県三芳水道企業団

NJSで基本設計/三芳水道企業団/作名浄水場を耐震化/管理棟、浄水池など

2020/08/03 日刊建設タイムズ

 三芳水道企業団(館山市北条1145―1、企業長・金丸謙一館山市長)は、7月27日の指名競争入札で「作名浄水場耐震化基本設計業務」をNJS(千葉事務所・千葉市中央区富士見2―3―1)に委託することを決めた。委託金額は予定価格1801万円(消費税抜き)に対し1400万円(同)。委託工期は2021年3月15日まで。耐震補強を中心に検討を行う。本年度、基本設計をまとめ、21年度に内容を精査し、22年度には詳細設計に着手する予定。

 基本設計の内容は▽現地調査▽既存耐震診断結果の精査▽現況課題抽出及び補強方法の検討▽浄水場更新検討――など。

 作名浄水場(館山市作名570―1)の耐震診断は10年度に実施しているが、10年を経過しているため、基本設計の中で既存の診断結果の妥当性について現地調査を踏まえて精査する。そのうえで、土木、建築施設を対象として、既存耐震診断の結果等を整理し、耐震補強の必要性、補強実施における課題点を抽出。耐震補強を実施する場合の方針を検討し、耐震補強の施工計画をまとめ、概算事業費を算出する。

 また、耐震補強と併せて▽耐震補強・改修▽部分更新、一部耐震補強・改修▽全面更新――について検討を行う。部分更新案、全面更新案(浄水処理方式の変更を含む)については、①基本条件の整理②処理フローの検討③配置計画の検討④施設計画⑤概略水利検討⑥概略の基本設計図作成、概算事業費の算出――に加え、施設規模のダウンサイジングを検討のうえ、適切な施設規模を設定する。

 これらの検討結果を基に、用地確保、施設機能性、施工性、経済性、施工期間などを評価し、整備方針を決定する。

 対象となる主な施設は次の通り。(竣工年度はいずれも1978年度)

【土木・建築施設】

 ▽分水井=RC造半地下式(基礎RCパイル)幅1・6m×長さ2・5m×全水深3・5m、貯水量14・0立方メートル▽着水井=RC造半地下式(直接基礎)幅2・1m×長さ5・6m×全水深3・5m、貯水量41・2立方メートル▽薬品混和池=RC造半地下式(基礎RCパイル)幅5・0~13・4m×長さ1・0~22・0m×全水深1・3~3・9m、貯水量1895・1立方メートル▽急速ろ過池=RC造地下式(直接基礎)幅2・5m×長さ2・5m×全水深4・4m(12池)、貯水量372・4立方メートル▽配水池1=プレストコンクリート半地下式(直接基礎)直径φ17・0m、全水深7・0m、貯水量1588・9立方メートル▽管理棟、浄水池=RC造2階建て(一部地下)(基礎RCパイル)延べ480㎡、幅12・0m×長さ25・0m

【機械・電気計装設備】

 各一式

作名浄水場平面図 配水池平面図

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