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茨城県城里町

道の駅かつら移転/基本構想・計画は戸頃

2020/08/18 日本工業経済新聞(茨城版)

 城里町はこのほど、道の駅かつら移転に向けた基本構想・基本計画の策定業者として㈱戸頃建築設計事務所(水戸市)を選定した。基本構想では移転候補地の選定や整備コンセプト、道の駅の基本的な機能に加えて防災機能を抽出し、整備方針を策定する。基本計画では導入施設の規模や建築計画、道路計画、上下水道など供給施設計画、造成計画、概算工事費などを算出する。これら業務は来年3月19日までの納期で進めていく。


 道の駅かつらは1992年に特産品直売センターとして開店し、93年に関東初の道の駅となった。しかし施設北側にある国道123号那珂川大橋の架け替えルートに掛かるため、数年以内に移転建て替えを行う方針だ。

 本年度は移転へ向けた基本構想と基本計画をまとめる。

 基本構想の業務内容は移転候補地の選定、整備コンセプトや必要機能・導入施設の設定、概略事業費の算定など。

 移転候補地は、現段階では現在地(御前山37)の近辺への移転を想定。一方で近隣に整備された道の駅と比較して魅力で優位に立ち、国土交通省の補助を受けて推進してきた「かわまちづくり」計画との整合性や発展性にも配慮して選定を進める。

 整備コンセプトでは、道の駅利用者アンケートを取りまとめるとともに、道の駅の基本的機能に加えて防災機能を抽出する。

 さらに交通量を基本に道の駅への立ち寄り利用者数を想定し、平常時と災害時の機能別・施設別の概略仕様(整備規模)を設定する。

 以上を踏まえ、道の駅の整備・配置方針を整理し、計画地のゾーニングや配置イメージなどを検討して施設関連イメージ図を作成する。

 続く基本計画では地理的・社会的条件・道路利用状況・既存の道の駅撤去後の跡地利用などの前提条件を整理する。

 さらに休憩施設・情報発信施設・観光拠点施設・防災拠点施設などの導入施設内容の検討を行い、建築計画、道路計画、供給施設計画、造成計画をまとめる。

 そのほか国道123号の利用状況を把握するため、交通実態調査を実施する。

 基本構想・基本計画の指名競争入札は7月28日に執行された。落札額は1449万円(税抜き)。

 現施設は直売所や食堂を備えるW造平屋、406・28㎡の店舗のほか、トイレ(RC造平屋、60・59㎡)、事務所(W造平屋、80・04㎡)。


【写真=移転を計画している道の駅「かつら」】

移転を計画している道の駅「かつら」

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