県県土整備部は、来年度の新規事業として一般国道293号楡木バイパスⅡ期工区(鹿沼市下奈良部町~磯町)を計画している。現道東側の楡木バイパスⅠ期工区終点と鹿沼南バイパス起点を結ぶルートで、総延長3000m。主要構造物は1級河川黒川に橋梁1基と東北縦貫自動車道交差部に函渠1基を設置する。標準幅員は主要地方道宇都宮楡木線の北側1800mが2車線の22m、南側1200mが4車線の30・25m。暫定2車線で整備する。事業予定期間は2021~30年度。総事業費は約50億円。11月に開催予定の公共事業評価委員会で審議される。3日から自己評価書のパブリックコメントを実施する。
国道293号は県の東部から南西部地域を通る広域的な幹線で緊急輸送道路。事業予定の区間は広域道路網マスタープランで主軸を補完するルート「栃木西部都市連絡幹線」の一部を形成。地域間の連携や交流を促進する重要な役割を担っている。
現道は交通量が多く、朝夕を中心に交通渋滞が発生。宇都宮楡木線との楡木町交差点は主要渋滞個所と事故危険個所、北側の大門宿交差点も主要渋滞個所に指定されている。
このため県はバイパスの整備を計画的に推進。15年度に東北道南側の鹿沼南バイパス(2900m)を暫定2車線で供用。北側では一般県道鹿沼環状線からの楡木バイパスⅠ期工区(2300m)を20年度末に供用させる予定。
中抜け区間となっているⅡ期工区が整備されると地域間の連携が促進されるほか、交通渋滞が緩和。交通事故が減少し、安全安心で円滑な道路交通が確保され、防災機能も強化される。
計画交通量(2030年度)は宇都宮楡木線の北側が9000台/日、南側が1万4000台。道路区分は第3種第2級。
幅員構成は北側が車道3・25m×2、路肩0・75m×2、施設帯2m×2、副道5m×2。南側は車道3・25m×4、中央帯1・75m、路肩0・75m×2、施設帯2m×2、副道5m×2。黒川に架設する橋梁は橋長118m、東北道下の函渠は延長51mを予定している。
今年度は道路の予備設計を実施。21年度から構造物の詳細設計や用地調査、22~24年度に用地取得、23~30年度に工事を進める予定。事業費の内訳は測量設計費に約2億円、用地補償費に約7億円、工事費に約41億円を見込んでいる。
供用後50年間の効果を金銭に換算した総便益は159億円。建設費と供用後50年間の維持管理費を含む総費用は59億円。
整備にあたっては側溝を無蓋化し、橋梁や函渠では新工法を検討。再生材の利用や公共工事間で建設発生土の流用に努めるなどコスト縮減を図る。
















