随契で10月発注
加須市は、ごみ焼却施設内の一部破損が確認された加須クリーンセンター(馬内1790)と、大利根クリーンセンター(北大桑1870)を修繕する。焼却施設の施工を担った当時の企業や関連会社にそれぞれ随意契約で工事発注する見通し。現時点で両センターとも10月の契約締結を想定している。
加須クリーンセンター(1998年完成)では、高熱による劣化の進行が顕著な2号炉ガス冷却室を対象に、天井部ケーシングと炉内耐火物を更新する。
工事費は6985万円と試算。施工に関しては、タクマ東京支社(港区、電話03-5730-9200)に任せる見込みだ。2020年度末までの工事完了を予定する。
同センター内のごみ焼却炉は2基(1号、2号)あり、現在は1号炉だけが稼働中。十分な処理機能を維持するため、2号炉の早期再稼働を目指す。
大利根クリーンセンター(90年完成)の修繕工事は、ごみ焼却1号炉が対象。ごみを攪拌する部材(火格子)が磨耗し損傷していることから更新する。
工事費は429万円。施工については、部材を供給する三菱重工環境・化学エンジニアリング(神奈川県横浜市、電話045-227-1280)と調整していく方向。年内の完工を想定している。
両センターはいずれも築20年以上が経過。市では老朽箇所を早期発見する定期点検と、修繕工事の順次発注に取り組んでいる。