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埼建協杉戸支部が県の道路啓開訓練に協力

2020/09/25 埼玉建設新聞

 埼玉県建設業協会杉戸支部(星野守男支部長)は、杉戸県土整備事務所が16日に権現堂公園(幸手市)で行った道路啓開訓練に全面的に協力した。星野支部長は「災害はすぐそこまで来ているという危機感を持って、支部の会員全社が参加しました。この地域で災害が発生したときは、われわれ地元の企業が真っ先に駆け付けて対応します」と話している。

 訓練の冒頭に杉戸県土の田中勝也所長は首都直下地震を念頭に「緊急時は、やったことのあることしかできません。本日の訓練でノウハウを習得して、できることを一つでも増やしていただきたいと考えています」とあいさつした。

 訓練では巨大地震の想定被災箇所として県道さいたま栗橋線の1km(久喜警察署前交差点~久喜駅入口交差点)を設定。重機を用いた放置車両の移動、道路陥没や橋梁などにおける段差解消――を行った。

 具体的には道路啓開の手順に則り①(作業のために通行止めとする)指定区間確認②区間看板設置(周知)③車両移動命令④車両移動記録(前)⑤車両移動⑥車両移動記録(後)⑦車両移動した旨掲示⑧段差解消⑨道路啓開完了報告――を官民が連携して進めた。

 被災状況の確認でドローンを飛ばしたり、車両移動の際に車のドアガラスを割ったりと、実践力の強化につながる内容となった。

 最後に杉戸県土の下総憲一道路環境部長が「防災協定を結んでいる皆さまとの連携を密にして取り組むことが重要となります」と締めくくった。

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