県土浦土木事務所は、つくばみらい市古川地内の県道常総取手線で拡幅などに着手する。14日には詳細設計を㈱千代田コンサルタント(東京都千代田区)に委託した。本年度はこのほか地質調査の発注も計画しており、年度内をめどにまとめる。順調ならば次年度にも用地の測量や取得に取り掛かりたい考え。
常総取手線は古川地内で常磐自動車道が跨いでおり、(仮称)つくばみらいスマートインターチェンジ(SIC)が供用開始を予定している2023年度に合わせて整備を進める方針。総事業費は約12億円を試算している。
計画区間はSICとの接続部を含む古川交差点~成瀬交差点の約1・6㎞。現在の幅員は13mで、両側歩道の2車線となっている。
幅員は現状を維持したまま、車道を拡幅する考え。またSICに接続する右折レーンなどを整備する予定。
古川地内の拡幅は、計画区間上につくばみらい市と東日本高速道路㈱(NEXCO)が設置するSICによる交通形態の変化や、交通量の増大などを踏まえて計画された。本年度から本格的に事業に着手している。
現在は詳細設計のほか、路線測量2工区を進める。第1工区を㈱サンテック(つくば市)、第2工区を㈱アスカコンサルタント(同市)が担当している。
今後も市やNEXCOと連携を図りながら整備を進めていく考えだ。
なお、SICの整備についてはNEXCOが料金所を含む常磐道までの接続部を、市が料金所手前から県道との接続部までをそれぞれ行う予定。本線直結型を想定しており、概算事業費は35・4億円(うち市負担分8億円)を見込む。
【写真=位置図】