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新潟県佐渡市

両津病院の移転改築の概算事業費は51・6億

2020/09/26 新潟建設新聞

 佐渡市は両津病院の概算事業費について約51億6000万円となる試算を明らかにした。18年度にまとめた基本計画から約2億2000万円の増加となる。建築工事費の単価上昇によるもので、基本設計を進める中で建設費の具体化と縮減を目指しており、市議会で了承後年内にも基本設計者の選定に入りたい考えだ。

 同病院の移転改築については3月定例市議会で基本設計発注前に新病院の規模と収支見通しなどについてあらためて市議会に報告、合意形成を図るよう意見が付けられており、24日の市議会全員協議会で説明された。

 精査後の概算事業費の内訳は、建築、造成工事費が36億8000万円で18年度時点から約2億円増加。設計・管理費は約1億6000万円、事前調査費が約3000万円で、それぞれ1000万円の増。そのほか医療機器・什器、システム導入費、その他費用、医師住宅整備費は、18年度と変わらず12億9000万円を試算する。病床数、診療科について変更は無く、病床数は60床とし、現在の診療科を維持する。

 24年10月ごろの開院を目指しており、22年度までに基本・実施設計をまとめ、同年度から建設工事着手を計画する。

 18年度にまとめた基本計画では、両津文化会館周辺を移転候補地とし、新病院の規模には3階建て、延べ床面積5700㎡、駐車場200台分程度を想定。1病棟、60床とし、新たに地域包括ケア病床を導入。一般病棟48床程度、地域包括ケア病棟12床程度を見込み3割程度を個室とする。

 本年度予算の病院事業会計では20、21年度の2カ年の継続費で基本設計に4144万8000円、基本設計支援に2090万円を設定している。基本設計の発注には、プロポーザル方式を視野に入れる。

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