足利市は25日、新斎場火葬炉設備設置工事(新山町12-3)の優先交渉権者に宮本工業所(富山市奥田新町12-3)を特定した。7月にプロポーザルを公告し、2社が参加した。提案見積額は3億6465万円(税込み)。評価結果は200点満点中178・2点。年度内に契約を締結する。履行期間は契約締結日から2024年6月末まで。
工事概要は新斎場火葬炉設備設置工事一式(火葬炉棟設計に関する技術協力、火葬炉設備等の設計・製造・設置工事)。主な参加資格は①19~20年度市入札参加資格の登録者②過去10年間に6基以上の火葬炉設備設置工事の完了実績。
事業手法は公設公営方式を採用し、施設は①火葬②待合③式場-の3部門で構成する。火葬炉は6基を備え、延べ床面積は2700~3400平方m規模。2021年度の着工を予定し、基本計画では総事業費約29億6100万円を試算した。
基本・実施設計は20~21年度の2カ年間でフケタ設計(宇都宮市)が手掛ける。履行期間は3月4日から21年7月16日まで。契約額は7205万円(税込み)。内容は基本・実施設計、地質調査、測量調査、アスベスト分析調査、ダイオキシン類測定。
火葬炉はメーカーごとに仕様や能力が異なり、設計を進める上で建物の空間構成に大きな影響を与える。基本設計段階で設備業者を選定し、速やかに建設工事に移行する。宮本工業所の提案した維持管理手法、環境性、緊急時対応といった内容を斎場全体に反映する。
新たな建て替え適地選定や都市計画決定手続きには長期間を要するだけに、現在地での建て替えに決定した。建物は刷新し、最新鋭設備を導入。周辺環境への調和と環境保全対策を万全に整え、安定的な運営を実現。併せてランニングコストを低減する。