長岡市の国道17号長倉高架橋でこのほど、橋梁補修工事の現場見学会が開催された。建設業界の担い手確保を目的に産・学・官の連携による企画として実施したもの。長岡工業高等専門学校で環境都市工学を学ぶ学生11人が参加した。
現場の長倉高架橋は、12月28日の工期を前に断面修復、剥落防止シートの施工による補修工事が進捗中。
最初に長岡国道事務所が、老朽化対策としての点検作業、診断後の措置の種類等を説明。木村一幸副所長が「劣化等、事後対応だったものを早期に修繕する方向性になってきている」と国の考えを語った。
その後学生らは3班に分かれ、施工を担当している植木組の案内で橋脚の打音検査等を体験。「この橋は1977年に出来た。耐震基準が変わってきているので、それに対応した耐震補強をしている」と現況の説明を受け、2種類のハンマーを使い分ける打音の点検作業を試みた。
学生は「どうやったら音の違いがはっきり分かるのか」「コンクリートの浮きはどの程度まで音でわかるのか」等、熱心に担当者に質問していた。
【写真=打音検査を体験】