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栃木県那珂川町

那珂川町、屋内温水プール建設へ、運動ルーム併設、機能複合化、来年度早期発注目指す

2020/10/08 日本工業経済新聞(栃木版)

 那珂川町は、新町民プールの整備を計画している。小川運動場のプールを解体し、年間を通して利用できる屋内温水プールを建設。運動スタジオやトレーニングルームを備えた複合施設とする計画。9月補正で予算計上した解体工事を12月頃に発注。屋内温水プールの建設工事は来年度早々に入札し、町議会に工事請負契約締結の承認を諮って着工する方針。来年度末の完成を目指している。設計はAIS総合設計(宇都宮市)が担当。12月末まで実施設計を進める。10億円以内の事業費を見込んでいる。

 新たなプールは、現在の町民プールを解体した跡地とテニスコートまでの北側の敷地を活用して建設。25mプールと幼児用プールの整備を予定。平屋建ての建物の中でプールとスタジオ・トレーニングルームをゾーン分けして配置する考え。

 現在のプールは屋外に25mと幼児用の2つがあり、管理棟とともに老朽化が進行。また、各小学校、中学校のプールも全体的に老朽化が著しく、漏水修繕など維持管理費用が増大している。

 町では良好な環境で授業を実施するには1校1プールという従来の形式を見直し、小、中学校プールと町民プールの機能を併せ持つ効率性、利便性の高いプールが必要と判断。近年の健康志向の高まりを受け、町民の健康増進に貢献する複合施設として整備することを計画。昨年度から設計を進めている。

 小川運動場は町の都市計画マスタープランで健康と福祉の拠点ゾーンに位置付けられており、駐車場(約120台収容)やアクセス道路が整備されている。子どもから高齢者まで幅広い世代が利用できる施設を目指している。

 町民プールの解体設計はAIS総合設計が受託。管理棟も解体する。9月補正予算に解体設計と監理業務委託料500万円、解体工事費5000万円を計上した。

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