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茨城県城里町

環境センター解体工発注へ/年内に意向確認指名/跡地は不燃処理施設整備

2020/10/22 日本工業経済新聞(茨城版)

 城里町は新ごみ処理施設の完成後、現在の環境センターを解体し、跡地に新たな不燃性粗大ごみ処理施設とストックヤードを整備する。解体工事は来年度着手に向け、年内に意向確認型指名競争入札を告示し、年明けには施工者を選定したい考えだ。不燃性粗大ごみ処理施設は災害廃棄物の処理も見込んでおり、規模は1・5t/日を想定。外構や付属棟を含む建設工事費は11億5000万円と試算する。2021年度当初に設計施工一括で発注し、23年度の稼働開始を目指す。

 現在の環境センター(下古内1680)は、建築物が計1533㎡。焼却施設、可燃性粗大ごみ処理施設、資源ごみ選別施設、ペットボトル処理施設、管理棟で構成され、敷地面積は1万1463㎡。1984年に供用開始した。

 このほか計量棟、事務棟、缶ピット棟、自動選別棟、カン・ビン仕分場、カレットヤード、洗車場、倉庫がある。これらを含む全施設を解体撤去し、更地にする。

 解体設計は、中日本建設コンサルタント㈱(本社・愛知県)が発注支援業務の中でまとめている。

 町の環境センター跡地利用計画によると、不燃性粗大ごみ処理施設では低速回転式破砕機と高速回転式破砕機を各1台導入する2段階破砕方式を想定している。

 選別設備は、受け入れヤードでは手選別、磁力選別機では電磁式あるいは永磁式の吊り下げ式のいずれかで検討。粒度選別機はふるい分け型・回転式、アルミ選別機は渦電流型・永久磁石回転式とする。

 再生設備(金属圧縮機)の導入については引き取り先の業者と協議し、最終的に決定する。

 貯留・搬出設備はコンテナ方式か貯留バンカ方式とし、搬出する車両に合わせて設定できる構造とする。

 ストックヤードの面積は紙類64㎡以上、布類22㎡以上、有害ごみ12㎡以上、小型家電2㎡以上をそれぞれ必要としている。

 町の20年度当初予算では、不燃性粗大ごみ処理施設およびストックヤード建設事業に3カ年継続費11億7400万円(2020年度=0円、21年度=1億300万円、22年度=10億7100万円)を計上。現施設の解体には債務負担行為で20~21年度限度額4億1600万円を設定している。

 燃えるごみなどを処理する新ごみ処理施設は21年度の供用開始に向け、エスエヌ環境テクノロジー㈱・コスモ綜合建設㈱JVが施工を進めている。


【図=全体配置計画、概略平面配置図、表=概略工程(案)】

全体配置計画 概略平面配置図 概略工程(案)

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