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千葉県成田市

長寿命化で支援業務/成田市リサイクルプラザ/工事内容、方針など決定

2020/10/23 日刊建設タイムズ

 成田市環境部クリーン推進課は21日、「成田市リサイクルプラザ長寿命化計画策定支援業務委託」の一般競争入札を公告した。長寿命化計画の策定にあたっては、2018年度に設備の詳細調査・劣化診断、長寿命化の基幹的設備改良工事案を作成した。今回、▽工事内容の決定▽整備スケジュールの設定▽長寿命化計画LCC(ライフサイクルコスト)の検討▽長寿命化方針の決定――などの残業務を行い、計画を完成させる。

 入札においては、30日から11月5日まで入札書の提出を受け付け、同月6日に開札する。委託期間は21年3月31日まで。予定価格176万円(消費税抜き)、最低制限価格112万2000円(同)。

 入札参加資格は、官公庁等が10年度以降に発注した廃棄物処理施設の延命化計画または長寿命化計画業務を元請けとして受注し、完了した実績を有することなど。

 同業務の委託に先立ち、残業務を行うための施設の現況確認や必要な追加工事などを実施するための現地調査業務を、ウィズウェイストジャパン(埼玉県さいたま市大宮区大成町2―224―1)に委託した。計画の策定にあたっては、同社と協議し、現地調査結果を基に計画をまとめる。

 また、18年度の長寿命化計画策定支援業務は、日産技術コンサルタント(千葉事務所・千葉市中央区椿森2―14―16)が担当した。

 今回の支援業務の主な内容は▽施設の概要と維持補修履歴の整備(機械器具類等)▽詳細調査▽劣化診断▽機能保全計画の作成▽成田市リサイクル長寿命化計画の策定――など。

 機能保全計画は、リサイクルプラザを延命化するため、主要設備・機器について必要な運転管理の方法、点検整備、延命化対策等をまとめる。

 長寿命化計画の策定においては、長寿命化計画の目標を設定し、長寿命化工事の内容を決定する。また、長寿命化を行う場合と実施せずに施設を更新する場合で、それぞれの廃棄物処理LCCを算出して定量的比較を行うとともに、長寿命化対策の実施による二酸化炭素排出量削減効果について検討し、長寿命化工事の実施方針を決定。併せて、長寿命化工事を踏まえた整備スケジュールを設定する。

 リサイクルプラザ(成田市小泉334―1)は1996年6月に着工し、98年3月に竣工した。敷地面積は約7800㎡。

 建物は粗大ごみ処理施設棟、不用品再生施設棟、貯留棟の3棟。粗大ごみ処理施設棟はRC・S造3階建て延べ2885㎡(建築面積1516㎡)で、処理能力40t/5h。不用品再生施設棟はRC造3階建て延べ1013㎡(建築面積369㎡)で、学習研修室、活動室、再生室、ストックスペース、情報コーナー、展示ホールで構成。貯留棟はRC・S造2階建て延べ361㎡(建築面積197㎡)で、ペットボトル減容器、圧縮物などの貯留設備が設置されている。

 元施工は、粗大ごみ処理施設が住友重機械工業、不用品再生施設棟の建築がナリコー、電気設備が山口電気工業、給排水設備が三和総業。基本計画及び工事監理業務は国際航業が担当した。

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