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県が河川整備計画変更、永野川、思川の改良区間追加

2020/10/28 日本工業経済新聞(栃木版)

 県は、昨年の東日本台風で浸水被害が発生し、改良復旧事業が進められている永野川(栃木市大平町~皆川城内町、延長約12㎞)と思川(鹿沼市久野~口粟野、約3・2㎞)を河川整備計画の工事施行区間に追加する変更計画を策定した。

 永野川は国道50号バイパスの新永野川橋から上流の対領橋まで。計画流量は下流部が620立方m/秒、上流部が380立方m/秒。思川は粟野川合流点付近の柳橋~向寺橋まで。計画流量は400立方m/秒。当面は下流とのバランスを図りながら、2019年10月降雨規模と同等の洪水に対し再度災害を防止する整備を行う。

 永野川、思川の区間は災害復旧助成事業を導入。永野川は延長10・6㎞で河道掘削や堤防の嵩上げ、橋梁架け替えなどを予定。事業期間19~23年度、事業費約192億円。思川は延長3・2㎞で河道掘削や引堤などを実施。事業期間19~22年度、事業費約23億円。

 永野川は巴波川圏域、思川は思川圏域の河川整備計画を変更。国の認可を取得した。

 また、足利市の高松地区で2015、16年度に浸水被害が発生した姥川(約3・3㎞)を施工区間に追加する渡良瀬川上流圏域河川整備計画の変更計画も策定。区間は雉川合流点から1級河川上流端まで。計画流量45立方m/秒。

 今年度から河川改修事業に着手し、事業期間は39年度までを予定。総事業費は約29億円、主要工種は築堤2万5000立方m、掘削7万立方m、護岸工9000平方m、橋梁15橋、堰2基が計画されている。

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