県土浦土木事務所道路整備第二課は、国道355号の石岡岩間拡幅整備を推進している。本年度は南側区間の4車線化に着手しているほか、北側区間の流末設計などを進めている。2021年度にも北側で協議などがまとまった箇所から順次道路改良舗装工事に取り掛かりたい考え。
北側区間は道路の4車線化とともに、JR常磐線をまたぐ東成井跨線橋を2車線分増設し、4車線に拡幅する計画。新設する橋は延長約260mを想定しており、構造などは関係機関と協議、検討を進めている。
流末排水測量設計は㈱アイワ技研(土浦市)、跨線橋の詳細設計は㈱長大(東京都中央区)が担当している。
国道355号は千葉県香取市を起点とし、笠間市に至る幹線道路で、常磐自動車道や北関東自動車道などに接続する。
このうち石岡市根当~笠間市押辺の約7850m区間ではバイパス整備を推進。土浦土木事務所は小美玉市区間を間に挟み、北側の石岡市東成井~真家の2220mと、南側の石岡市山崎~根当の2310mの合計4530mで4車線化に取り掛かっている。
総事業費は約40億円を試算。用地取得はおおむね完了しており、幅員は25mとし、中央分離帯1・5mを設ける予定。
側溝は中央分離帯側に管渠型側溝を整備し、歩道側のKUS型長尺U字溝に接続する。
南側区間は石岡市根当~県道西小塙石岡線までの約800mが4車線化済みで、20年度は残る石岡市山崎までの約1500mで拡幅に着手した。北側区間は次年度以降に実施していく考え。
【写真=位置図】