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環境影響評価手続き開始/上総安房クリーンシステム/君津地域の広域廃棄物処理事業/事業計画概要書を縦覧

2020/11/05 日刊建設タイムズ

 君津地域4市(木更津市、君津市、富津市、袖ケ浦市)に安房地域3市町(鴨川市、南房総市、鋸南町)を加えた7自治体がPFI事業で実施する「第2期君津地域広域廃棄物処理事業」に係る環境影響評価の手続きが始まった。事業計画概要書の縦覧を4日に開始しており、環境影響評価方法書の縦覧期間初日の前日まで実施。2023年3月まで環境影響評価の手続きを進め、23年度に建築建設工事に着手、27年度の供用開始を目指す。

 同事業の事業者は、7市町と民間企業4社(日鉄エンジニアリング、鹿島建設、広築、市川環境エンジニアリング)が出資して設立した上総安房クリーンシステム(富津市青木1―5―1、須賀潔代表取締役社長)。

 事業区域は、富津市北部の臨海部に位置する富津市新富21番3の一部。都市計画法における用途地域は工業専用地域。区域面積は4万509㎡。このうち施設を配置する部分が2万8184㎡で、掘削土を仮置きする部分が1万2325㎡。

 焼却施設の処理方式はシャフト式ガス化溶融炉式。施設の規模は処理能力486t/日(可燃ごみ等162t/日×3炉)。

 土地利用計画は、建築物として工場棟(煙突含む)、管理棟、スラグストックヤード棟、計量棟を設置するとともに、管理道路、駐車場、緑地を整備する。

 利用区分別の敷地面積は▽工場棟・管理棟6386・05㎡▽計量棟172・80㎡▽ストックヤード棟1535・62㎡▽駐車場・管理道路1万2751・53㎡▽緑地7338㎡。

 建築面積および建物高さは、工場棟・管理棟が6386・05㎡・42・5m、計量棟が172・80㎡・5・9m、ストックヤード棟が1535・62㎡・6・9mなど。煙突は高さ59・0m(外筒1基、内筒3基(1炉1本×3))。

 23年度に準備整地工事を実施。建築建設工事は23年度に着手し、26年度までの4か年で行う。また、プラント工事を24~26年度の3か年で実施する。26年度に外構・植栽工事を行い、試運転を経て、27年度の供用開始を目指す。

 同事業は、君津地域4市に安房地域2市1町を加えた7市町が、新たな広域廃棄物処理システムを構築する。事業はPFIにより実施。7市町と民間企業4社が出資して設立した上総安房クリーンシステムが環境影響評価、施設建設、運営・維持管理等を行う。7市町と同社は9月29日に820億60000万円(消費税込み)で事業契約を締結した。事業期間は47年3月31日まで。

 概要書の縦覧は県環境影響評価条例に基づき実施する。縦覧場所は県環境生活部環境政策課、富津市市民部環境保全課および天羽行政センター。インターネットによる公表も行う。県のホームページ等で閲覧できる。

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